「正しい方法で準備をすれば、結果は自ずとついてくる」
ケビン・デュラントとジェームズ・ハーデン、そしてカイリー・アービングの『ビッグ3』を擁するネッツは今シーズンも優勝候補の一角だ。オフには元オールスターのポール・ミルサップを獲得し、心臓疾患を乗り越えたラマーカス・オルドリッジも復帰するなど、昨シーズン以上のロスターが完成した。
優勝以外は失敗と見なされている状況に対してデュラントは、「外野からのプレッシャーは関係ない」と言い放った。それはすでに自らにプレッシャーを与えているからだと言う。
「僕たちはみんな自分自身に高い基準を課して、自分にプレッシャーをかけているんだ。毎試合で良いプレーをしたいと思っているよ。皆さんが私たちに多くのことを期待していることは分かっているが、もしその期待に応えられなければ結局は意味がない。それでも、僕らが思う高い水準のプレーをしたいと思っていて、そのためにも堂々とした激しいプレーを期待している。だから、このグループにとって、外部の雑音は関係ないんだ」
デュラントが言うように、幾多の?咤激励を受けてきた百戦錬磨のベテランたちが周りのプレッシャーに押し潰されることはないだろう。ただ、デュラントも若い時はこうした雑音が気になっていたと明かした。
「若い時は自分の地位を確立したいと思った。時には考え過ぎて、他人の意見や反応を気にしてしまうこともあった。でも今は長いゲームなんだと、こうしたことを理解できるようになった。毎日ジムに来て雑音をかき消し、精神的に少し楽になったんだ」
デュラントは先日の9月29日で33歳となり、これから14年目のシーズンを迎える。数々のタイトルを受賞し、2度のNBAの頂点に立ったが、サンダーからウォリアーズへ移籍した際には多くのバッシングを受けた。こうした様々な経験が、デュラントを押しも押されもせぬリーグ屈指のスコアラーへと成長させた。
デュラントは万全の準備を整えて新シーズンに臨む。「練習では、自分のできる限りのことをするように心がけ、すべて自分で解決するようにしている。正しい方法で準備をすれば、結果は自ずとついてくるんだ」