カイリー・アービング

デュラント「僕たちがとやかく言うことじゃない」

昨日、ネッツのホームアリーナであるバークレイズ・センターではシーズンの始まりを告げるメディアデーが行われた。しかし、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングの『ビッグ3』の揃い踏みは実現せず。アービングがオンラインでの参加となったからだ。

カイリー・アービングは新型コロナウイルスのワクチンを接種していないと言われている。ただ、彼はプライバシーの問題としてノーコメントを貫き、「僕はチームメートのためにリーダーの一人でありたい。コートの外であっても、仲間たちの成長を助ける存在でいたい。良い心を持って、自分のベストを続けていくつもりだ」と語る。

カイリーはバークレイズ・センターにはいなかったがブルックリンには滞在しており、サンディエゴでのトレーニングキャンプには参加するとのこと。ただ、ニューヨーク市はワクチン未接種の選手が屋内で練習や試合の活動をすることを禁じており、このままだとカイリーはホームゲームでプレーできない。

優勝候補筆頭の一つであるネッツのシーズン始動であっても、話題は優勝よりもワクチンに偏った。デュラントはカイリーのワクチン接種について「問題にならないことを願うよ。ただ、これは彼の個人的な問題であって、僕たちがとやかく言うことじゃない。チーム全員が揃うことを期待するだけだ」と語る。

カイリーは繰り返し「プライバシーが尊重されることを望む」と発言したが、ワクチン接種自体はあくまで個人の問題であっても、チームの活動に参加できないことはプライバシーの範疇を超えている。開幕1カ月前の時点で、チームはカイリーを戦力として当てにしていいものかどうか確信が持てない。そしてチームメートはシーズンを戦う準備や優勝に向けた意気込みではなく、カイリーのワクチン問題についてばかりコメントしなければならない。

これはカイリーの言う「チームメートのために」という言葉に反しているのではないだろうか?