アップテンポなシステム導入が成功し躍進
東カンファレンスの古豪ペイサーズが、ヘッドコーチのネイト・マクミランとの契約延長を発表した。
2016-17シーズンから指揮を執るマクミランは、昨シーズンのペイサーズを48勝34敗に導き、チームは東の5位でプレーオフに進出。ファーストラウンドでは、レブロン・ジェームズのキャバリアーズと対戦し、戦前の予想を覆す大健闘を見せ、シリーズを第7戦にまでもつれさせた。結果的に敗れはしたものの、ビクター・オラディポを中心としたアップテンポなスタイルをアップグレードするべく、この夏には的確な補強を実行し、さらなる躍進を遂げる準備を整えた。
2016-17シーズンまで絶対的なエースだったポール・ジョージがサンダーに移籍した後のシーズンに勝利数を伸ばしたことで、指導者歴18年のマクミランの手腕はあらためて高く評価された。その背景にオラディポの急成長があったことは言うまでもないが、新チームに合う戦術を見いだし、新たなチーム作りを推し進めたのは、マクミランだった。
マクミランは契約延長の喜びをこう語る。「我々が取り組んでいることを信頼してくれているケビン(プリチャード、GM)とオーナーのハーブ・サイモンに感謝している。2年前に就任した時、ラリー(バード)とミスター・サイモンが私を信頼してくれたことが大きかった。契約延長により、私たちが一丸となって成し遂げようとしていることが認めてもらえたと思う」
このオフにレブロンが西カンファレンスのレイカーズに移籍し、今シーズンの東の優勝争いは、セルティックス、ラプターズ、セブンティシクサーズ、ウィザーズ、ペイサーズで繰り広げられると予想されている。
エースのオラディポは、先日マイアミにチームメートを集めてミニキャンプを行ない、新チームのケミストリー構築に一役買った。マクミランとの契約延長も済み、ペイサーズはフロント、コーチ、選手が一丸となって新シーズンに臨む。