広島ドラゴンフライズ上昇のキーマン、ニック・メイヨは前だけを見る「得点王を取ったのはもう終わったこと」

広島ドラゴンフライズ上昇のキーマン、ニック・メイヨは前だけを見る「得点王を取ったのはもう終わったこと」

2021/09/20 12:00
ニック・メイヨ

今オフ、広島ドラゴンフライズは辻直人、チャールズ・ジャクソンの獲得などリーグ有数の大型補強に成功した。その中でも目玉となるのが昨シーズンの得点王、ニック・メイヨの獲得だ。Bリーグでプロデビューを果たしたスコアラーは、今シーズンがプロ3年目の24歳とまだ成長途中にある。広島躍進のキーマンとなるメイヨに、意気込みを聞いた。

「新戦力の名前を知ってより入団が楽しみになりました」

――まず、新天地として広島を選んだ理由を教えてください。広島が即戦力を次々と獲得し、大幅な戦力アップを果たしたことは決断に影響しましたか。

日本のことが好きで、Bリーグでプレーすることを望んでいました。広島を選んだのは僕にとってベストな選択だからです。どんな選手たちが加入するのかは、交渉をする時に聞いていました。クラブの方針を聞き、新戦力の名前を知ってより入団が楽しみになりました。

カイル・ミリングヘッドコーチの下でプレーできることも大きいです。昨シーズンに対戦しているので彼がどんなクラブを作るのか分かっていますし、通訳を介さずに直接コミュニケーションを取れることでプレーがしやすくなると思います。もちろん広島という新しい街での暮らしにもワクワクしています。

――広島についてはどんな印象を持っていましたか。

昨シーズン、広島とは北海道で2回対戦してともにタフなゲームでした。TK(トーマス・ケネディ)、グレッグ(グレゴリー・エチェニケ)など残留したメンバーたちが、ハードにプレーしていたのは覚えています。彼らがどんな選手なのかは分かっていますし、一緒にプレーするのが楽しみです。

――メイヨ選手は、これでプロ入りからずっとBリーグでのプレーとなります。母国アメリカに戻ったり、ヨーロッパのどこかに行きたいとは思わなかったですか。

初めて日本に来た時から皆が歓迎してくれています。文化も好きですし、食べ物も美味しい。寿司などのシーフード、ラーメンやいろいろと好きです。食べ物に限らず基本的に好き嫌いがないので新しい場所で、新しいものにチャレンジするのは楽しいです。日本はプレーをするのに不便を感じることはないです。

――シーフードといえば、広島は牡蠣が有名です。

それは楽しみです。牡蠣も大好きなので味わってみたいです。

ニック・メイヨ

「自分の新たな役割に順応していくことが必要です」

――オフシーズン、アメリカ帰国中はどのように過ごしていましたか。

家族と一緒にのんびり過ごしていました。何度かフェンウェイパークにボストン・レッドソックスの試合に行きました。他にもウォリアーズ、キングスの試合を見ました。

――地元のセルティックスの試合には行かなかったんですね。

メイン州出身なのでセルティックスを見て育ちましたが、NBAでこれといって好きなチームはないです。ファンなのはレッドソックス、ニューイングランド・ペイトリオッツです。広島に人気のプロ野球チームがあることは聞いています。コロナの感染状況が落ち着いて、チケットを取ることができたら是非とも試合観戦に行きたいですね。

――広島における自身の役割は、得点第一だと考えていますか。また、昨シーズンにタイトルを取ったことで、周囲からニック・ファジーカス選手、ダバンテ・ガードナー選手のように常に得点を期待されることへのプレッシャーはありますか。

得点を取れるのは僕の強みの一つです。ただ、このクラブには得点力の高い選手が揃っています。また、自分は得点以外にもいろいろなことができると思っていますし、成功を収めるためになんでもやっていく。コーチ、クラブが求める役割をこなしていくだけです。試合を重ねるごとに、自分の新たな役割に順応していくことが必要です。

得点王を取ったのは昨シーズンのことであり、僕にとってもう終わったことです。新しいクラブで新しいシーズンが始まる。だから、昨シーズンの成績については気にしていないですし、より成長するためにトレーニングを重ねていくだけです。

ニック・メイヨ

「エキサイティングなプレーをするのが自分の特徴」

――Bリーグでの過去2シーズンを振り返ると、1年目は千葉ジェッツでクラブは好成績を残していましたが、出場機会を得るのに苦戦しました。2年目はエースとして多くのプレータイムを得ましたが、クラブは下位の成績と対照的なシーズンを送りました。

千葉の時はルーキーで、Bリーグについて、海外でのプレーについて学習することばかりでした。また、コートに出て活躍するためには時に我慢をしないといけなかったです。昨シーズンは、1年目の経験があったのでより、自信を持ってプレーできました。

目標とするのは個人としてできるだけ長い時間プレーして、クラブができるだけたくさんの試合に勝つことです。まだ24歳と若いですが、Bリーグは今年で3シーズン目となります。引き続き学ぶことはありますが、昨シーズンは多くのプレータイムを得たので、それぞれの選手の特徴やそれぞれのクラブがどんなスタイルなのかより分かるようになっています。

――大型補強により、今シーズンの広島はチャンピオンシップなど上位進出の期待が高まっています。

その期待に応えていかなければいけないですし、昨シーズンからステップアップするために僕たちはクラブに加入します。僕は何よりも勝利を求めていますし、それはクラブも同じです。チャンピオンシップ出場、上位へと進んでいけるワクワクする陣容だと思います。ただ、まずは日々の練習でクラブを成長させていかないといけません。

――タレントは揃っています。その上で、勝利へのキーポイントはどんなところですか。

選手、スタッフとみんなが成功を収めたい、勝利したいと強く願うこと。クラブ関係者だけでなく、ファンの皆さん、さらに地域にチャンピオンチームの一部になりたいと思ってもらえるようになる。これができたら特別なことを成し遂げられるでしょうし、私たちはそれを目指していきます。

――最後に新シーズンへの決意をお願いします。

個人的な目標は勝つこと。そして、成長を続けていくことです。毎日、少しずつでも良い選手になっていきたいです。過去2年間、日本でとても楽しんでプレーできました。得点を挙げ、エキサイティングなプレーをするのが自分の特徴だと思います。これまでの皆さんのサポートにはとても感謝しています。そして広島のファンの皆さんに会場で会えるのを楽しみにしています。

RECOMMEND