「デイビスは裏では相当な努力をしている」
新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断し、『バブル』でプレーオフを行った2019-20シーズンには優勝したレイカーズだったが、昨シーズンはレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスがケガに悩まされたこともあり、プレーオフファーストラウンド敗退で幕を閉じた。
早々にオフに入ったレイカーズは、ウィザーズとのトレードでラッセル・ウェストブルックを獲得。他にもドワイト・ハワードやカーメロ・アンソニー、ウェイン・エリントン、トレバー・アリーザ、ケント・ベイズモア、ラジョン・ロンドといったベテラン勢を獲得し、忙しいオフシーズンを送っていた。
その中で、レイカーズの『ビッグ3』の一人であるアンソニー・デイビスは静かなオフを過ごしている。レブロンとともに2020年優勝の立役者となったデイビスだが、昨シーズンはシーズン中盤からふくらはぎとアキレス腱を痛めて10週間の長期欠場を強いられた。その後は復帰したものの、サンズとのプレーオフファーストラウンドでも膝と鼠径部を痛めた。
優勝した2019-20シーズンは62試合に出場して、キャリアで2番目となる平均26.1得点と9.3リバウンド、2.3ブロックを記録したものの、昨シーズンはキャリア最少となる36試合の出場に留まり、平均21.8得点、7.9リバウンド、1.6ブロックとなった。レイカーズが優勝した後のデイビスへの評価はピークに達していたが、昨シーズン終了後には厳しい評価も増えた。
しかし、元NBA選手のケンドリック・パーキンスは「僕の予想だと、来シーズンのMVPはデイビスが取るだろうね」と『ESPN』の番組に出演した際に語った。このオフにレブロンは新たなチームメートを歓迎するSNSを投稿したり、ウェストブルックもトレーニング動画がSNSに上がるなど新シーズンへの取り組みが公になっているが、デイビスは違う。
「彼はすべての誹謗中傷を見ているんだ。それにヤニス・アデトクンボについても、いろいろと聞いているみたいだよ。今のところ、彼はあまりアクションを起こさず静かだけど、裏では相当な努力をしていると聞いた。レイカーズは王座奪還に向けてしなければいけないことがたくさんあるけど、もし僕がレイカーズファンだったらパニックにはならないかな」とパーキンスは語った。
レイカーズが再び優勝するためには、デイビスの活躍が不可欠だ。そのためにも最大の敵であるケガをしないように、シーズンを過ごさなければならない。オフシーズンの様子が見えないデイビスだが、その成果はシーズンが始まれば分かることだ。