ロバート・ウィリアムズ三世

右肩上がりに成長を続ける、身体能力抜群のインサイドプレーヤー

セルティックスとセンターのロバート・ウィリアムズ三世が4年5400万ドルの契約延長に合意したと、『ESPN』が報じた。

ウィリアムズ三世は2018年にセルティックスからドラフト27位で指名されたパワーフォワード兼センター。203cmとインサイドを主戦場とする選手としては大きくないが、抜群の身体能力と長いウイングスパンを有し、リムプロテクターとして高い存在感を放っている。今シーズンは52試合中13試合で先発を務め、平均18.9分のプレータイムで8.0得点、6.9リバウンド、1.8アシスト、1.8ブロックを記録した。

アウトサイトシュートを打つことは少なく、味方との合わせからのプレーが主だが、フィールドゴール成功率は72.1%とオフェンスでも欠かせないアクセントとなっている。

右肩上がりに成長を続ける期待の若手選手だけに今回の大型延長契約となったが、ケガに悩まされ最初の2シーズンは61試合のみの出場に留まったこともあり、健康状態の維持が目標となる。

セルティックスは先日、マーカス・スマートと4年7700万ドルの延長契約に合意。オフの動きとして、ジョシュ・リチャードソンをトレードで獲得し、ケンバ・ウォーカーとドラフト1巡目指名権の交換でアル・ホーフォードを復帰させた。また、デニス・シュルーダーとエネス・カンターと1年契約を結んだ。

セルティックスを強豪に引き上げたブラッド・スティーブンス元ヘッドコーチは引退の意向を発表したダニー・エインジの後任として球団社長となった。

エバン・フォーニエがサイン&トレードでニックスへ移籍したが、ウィリアムズの契約延長も含め、来シーズンの夏に大きなキャップスペースを確保することができた。スティーブンスは、「選択肢を与えるために、さまざまな手段を作り出そうとした。我々には柔軟性と選択肢ができたと思う。良い選手が揃っているし、良い基盤ができたので楽しみだ」と語った。

ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンの若手デュオを中心とし、オフの補強にも成功したセルティックスは、いましばらく東の中心チームの一つとなりそうだ。