PJ・タッカー

ホリデーは 「勝つために死に物狂いでやっている」

サンズvsバックスのNBAファイナルは、第4戦までを終えて2勝2敗のイーブンとなっている。現地17日には再びフェニックスに場所を移し、第5戦が行われる。

ホームでの第3戦、4戦で連勝して五分に戻すことができた理由に、バックスのPJ・タッカーは「集中力」を挙げた。「試合開始から集中してやれた。シフトや特定の選手に対するカバーなど、些細なことにもしっかり気を配ってできた。第2戦までのミスからも学習できているしね」

第4戦後、チームメートのドリュー・ホリデーは、クリス・ポールとのマッチアップに「疲れた」と冗談でコメントしていた。ホリデーは「このレベルでプレーしている選手を相手にするのは大変」と語る。「NBAでプレーしている全選手に言えることだけど、彼らを相手にガードすれば、身体がぶつかり合う。みんな全力を尽くしているしね。勝つために死に物狂いでやっているよ」

そして、シリーズの結果を左右しかねない敵地での大一番に向けてタッカーは「ボールを丁寧に扱うことが大事」と会見で語った。「ボールを動かしてアタックすること。それと同時に、ボールを丁寧に扱わないといけない。これはウチが重視していることだ。相手にトランジションからの点を与えたくはないから、ウチが勝つためにやらないといけない項目の中で、ボールの扱いは優先順位が高い」

第4戦では、バックスの3ポイントシュート成功率は24.1%(29本中7本)だった。3ポイントシュートに関してチームとしての決まりごとがあるかという質問に、タッカーはこう答えている。

「オープンなら打つ、それだけさ。より良いシュートを打つために、グッドショットを捨ててエクストラパスを回すこともある。それがウチのやり方なんだ。オープンなら打つ。他のチームについては知らないけど、ウチはオープンなら打たないといけない」

ディフェンスとゴール周辺での攻防で違いをもたらす『ファイター』型のタッカーは、スタッツに反映されない部分で勝利に大きく貢献している。勝った方が王手をかける明日の試合でも、『いぶし銀』タッカーの仕事が勝敗を分ける。