東京オリンピックではグループリーグ2戦目で日本代表と激突!
マーベリックスはプレーオフのファーストラウンドでクリッパーズとのGAME7の末に敗れた。ここからルカ・ドンチッチはスロベニア代表でオリンピックに出場し、メダルを獲得することに意識を切り替え、ほとんど休むことなくその準備を始めた。
そして昨日、リトアニアで行われた世界最終予選(OQT)の最終日、ホストチームのリトアニア代表との決勝で、ドンチッチは31得点11リバウンド13アシストのトリプル・ダブルで96-85の快勝を演出。リトアニアはヨナス・バランチュナス、ドマンタス・サボニスとNBAプレーヤーを軸に接戦に持ち込んだが、試合の節目節目でドンチッチのモンスターパフォーマンスを浴びて主導権を握ることができない。第3クォーター残り2分半から第4クォーターにかけての約5分間、ドンチッチがベンチに下がっている時間帯にチームメートが奮起して14-0のランで一気にリードを広げ、十分に休んだドンチッチがコートに戻って来た時点で、勝敗は決していた。
「国のために歴史を作っている。そのために頑張ってきたから、最高の気分だよ」とドンチッチは言う。バスケットボールのスロベニア代表がオリンピックに出場するのは今回が初めてのこと。ドンチッチも普段はNBA優先で、代表チームへの愛着は大きくてもプレーする機会はなかなか持てず、2017年のユーロバスケット優勝以来の代表復帰だった。
OQTリトアニア大会のMVPを当然のように受賞したが、「MVPは気にしていない。ここで勝って、僕たちの国として初めてオリンピックに出場できることがすべてさ。子供なら誰でもオリンピック出場を夢見るよね。僕もかつてはそうだったし、だからここにいる」と言い、こう続けた。「僕たちは素晴らしいチームだ。素晴らしいケミストリーがあり、全員が気持ちの入ったプレーをしている」
この試合を前にNBA優勝とオリンピックの金メダル、どちらが重要か問われたドンチッチは「スロベニアの金メダルだね。自分の国のためにプレーすることには意味があると思う」と答えている。来るべき東京オリンピックでは開催国である日本、スペイン、アルゼンチンのグループに入る。ドンチッチのプレーが今から楽しみだ。