ケイタ・ベイツ・ディオップ

写真=Getty Images

2017年組はドノバン・ミッチェルを選出

NBAは、2018年のルーキーによるアンケート結果を発表した。毎年恒例のアンケートは、新人選手が新人王候補、新人の中のベストシューターなどを選出するもので、大学時代、サマーリーグなどで実際にコートで対戦した経験が結果に反映されるため、必ずしもドラフト上位指名を受けた選手が各項目のトップに選出されるわけではないところが興味深い。

毎年のアンケートで最も興味深い結果になるのは、『儲けもの』選手という項目。これは、上位指名こそ受けられなかったが、確かな実力者として知られた選手を表す言葉で、昨年のアンケートでは、1年目からスターダムにのし上がったジャズのドノバン・ミッチェルが1位に選出された。

今年のルーキーが思う『儲けもの』選手は、全体48位でティンバーウルブズから指名されたケイタ・ベイツ・ディオップだ。オハイオ州立大学を卒業してドラフトにエントリーしたベイツ・ディオップは、大学最終学年のシーズンに平均19.8得点、8.7リバウンドを記録し、ビッグ10カンファレンスの年間最優秀選手賞、ファーストチームに選出された。ラスベガスでのサマーリーグでは、5試合に出場してチームトップの平均14.8得点、同2位の7.4リバウンドという成績を残した。

もちろん、これは単なるアンケート結果であって、実際には上位指名選手の方がプレータイムを得やすい状況にはある。ただ、2016年組が同カテゴリーの3位タイに選出したバックスのマルコム・ブログドンが、現行のドラフト制度になってからは史上初となる2巡目指名から新人王を獲得したり、2017年組がミッチェルの実力を正しく評価したように、ルーキーによる新人評価は無視できない。

大学で4年の経験を積んだベイツ・ディオップが、ウルブズのローテーションに加わり、NBAで即結果を残せるかどうかに注目したい。