ジェームズ・ハーデン

写真=Getty Images

新加入のカーメロらも参加しケミストリー構築へ

昨年のトレーニングキャンプが始まる前の時点では、ジェームズ・ハーデンとクリス・ポールの共存が可能かどうかが疑問視されていた。ボールを持つことでプレーのリズムを作り出す彼らのケミストリーが、ロケッツの成否を決めると言われていた。しかし、そんな心配はシーズン開幕後、杞憂に終わった。2人は円滑にプレーし、彼らが中心のチームは球団新記録となる65勝17敗を記録。プレーオフでもウォリアーズをあと一歩のところまで追いつめた。

ロケッツが早々とケミストリーを構築できた要因の一つには、キャンプが始まる前に選手たちがバハマで行なったミニキャンプが大きかったと言われている。この夏にはカーメロ・アンソニーら新選手も加わったチームは、再びバハマで絆を深めるという。

ハーデンは、『Fox 26』に、9月の1週目に1週間程度の予定で、バハマでミニキャンプを行なうことを明かした。「(ミニキャンプは)とても大事」とコメントしたハーデンは、「ジェームズ(エニス)、メロが加わったわけだから、トレーニングキャンプ前にお互いについて知ることは僕たちにとって必要なんだ。そうすることでキャンプが始まってから即チームとして機能する。バスケットボールや、人生について皆で話すよ。楽しい時間になると思う」と語っている。

レイカーズがレブロン・ジェームズらを獲得して大幅な戦力アップに成功したとはいえ、西カンファレンス最強の座に就いているのは王者ウォリアーズだ。彼らもオフに5人目のオールスター、デマーカス・カズンズをロスターに加え、3連覇に向けた準備を整えた。

ロケッツが24年ぶりにNBAファイナルに進出するためには、プレーオフで彼らに勝たなければならない。そのためにも、バハマでのミニキャンプで全員が同じ方向を向くことが重要になる。打倒ウォリアーズに向けたロケッツの準備が、間もなくスタートする。