アジア競技大会の代表活動中に起きた買春事件、謝罪会見で選手が語った『真相』

2018/08/21
日本代表
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永吉佑也

文・写真=丸山素行

永吉「自分たちの認識の甘さが出てしまった」

アジア競技大会に参戦中の男子日本代表4選手が買春行為を行い、代表認定が取り消されたことを受け、日本バスケットボール協会(JBA)は昨夜、緊急記者会見を開いた。三屋裕子会長は「言い訳のできない出来事。だからこそ選手を登壇させ、選手の口から皆さまに事実をお伝えする」として、帰国した永吉佑也(京都ハンナリーズ)、橋本拓哉(大阪エヴェッサ)、佐藤卓磨(滋賀レイクスターズ)、今村佳太(新潟アルビレックス)を登壇させた。

最年長の永吉は4選手を代表し、事の顛末を説明した。「服装については、選手村内においてはJOCから支給された服を着ることになっています。また試合会場や練習会場の移動においても着ることになっていました。今回のように外食をする際のことについては、自分たちはしっかりと理解はしていませんでした。ご飯に行くだけだったという認識です。食事を終えた後、2件目を探そうと思い歩いていました。そこで現地の女性の方々から声をかけられました。現地の言葉だったので、何を話しているかは80%くらい理解できなかったです。そこに現地の日本人の方が現れて、その方が現地の言葉をしゃべれたので、何をしゃべっているのかと聞いてもらったところ、お金の話をしているということだったので、そういうことなのかと認識し、少しの交渉があったと思います。その後ホテルへ行ったという流れです」

その時点で『買春行為』という認識があったかを問われ、「自分たちの認識の甘さが出てしまったと反省をしております」と認めた。

佐藤卓磨

佐藤「頭が真っ白で、まず何からすればいいのか」

日本オリンピック委員会(JOC)が4選手の除名処分を決定した後、残りの選手らはミーティングを行い、大会を続行することを選んだ。4選手は残された8名に対する思いをこう語った。

永吉「まず全員に大変申し訳ないという気持ちでいっぱいです。彼らに対し自分たちが何ができるか。もちろん今は何も思いつかないという状況なのですが、これからは彼らに対しても自分たちができることを一つひとつ精一杯やっていくことが大事だと思っています」

橋本「チームの皆さんにすごく迷惑をおかけしていること、そしてチームの士気を下げてしまったこと、大変申し訳なく思っております。チームメートにどれだけ謝ればいいのか自分たちも考えたのですが、なかなか言葉が思い浮かばず、それでもチームメートに頑張ってもらえるようにひたすら反省の意味を込め謝罪しました。本当にチームスタッフ、コーチ陣に申し訳なく、深く反省しております」

佐藤「自分たちの甘い行動によって残りの8名の選手や、チームスタッフのみならず今までのバスケットボールの歴史に傷をつけるような真似をしてしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。今から僕たちができることを考えた時に頭が真っ白で、まず何からすればいいのかわからないですが、とにかく本当に申し訳ない、その言葉しか出てこないです」

今村「私たちの起こしてしまった軽率な行動によって、残ってしまったバスケットボールのチームに限らず、日本選手団すべての皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまったので、僕たちが選手団にできることは自分たちの行ってしまった行動に対して、本当に責任を持って謝罪することしかできないと思っています」
橋本拓哉

橋本「日本の国旗に泥を塗ってしまった」

1時間を超える会見の中で選手たちは多くの謝罪の言葉を口にしたが、特に『認識の甘さ』という言葉を多用していた。そんな中、記者から「日本国民に対しての謝罪がないこと自体、認識不足」という厳しい指摘が飛んだ。

そして永吉は「おっしゃる通り、まず最初に日本国民の皆様に対しても謝罪がなかったことはお詫びしたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、以下のように選手たたちは続けた。

永吉「自分にとっての日の丸はあこがれだと思っています。ただなぜ今回のような事態にいたってしまったのかと考えた時に思いつく言葉が、認識の甘さだったり自覚の薄れだったり、今はそういう言葉でしか言えないのがすごく悔しいですが、率直な気持ちではあります」

橋本「やっとつかんだチャンスをこのような形で日本国民、日本の国旗に泥を塗ってしまったことについて深くお詫び申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」

今村佳太

今村「スポーツを愛する皆様に対して裏切り行為」

今村「なぜ僕たちがこのような行動をしてしまったのかというのは、少しうぬぼれだったりがあったのではないかと私は思っています。スポーツを愛する皆様に対して本当に裏切り行為だと私たちは思っています。あらためて申し訳ありませんでした」

佐藤「幼い頃から日本の国旗をつけてバスケットをすることをずっと夢に思っていました。しかし今回、自分たちのこのような軽率な行動でバスケットファンのみならず日本のスポーツファン、そして全国民の皆様に泥を塗るような行為をしてしまったことに対して本当に深くお詫び申し上げます」

今後、JBAや所属クラブからの処分が下される。前代未聞の事件を起こした彼らが今回の批判をどう受け止め、何を糧として、どうやって信頼回復を図るのか。今後とも注目していきたい。