ドノバン・ミッチェル

コンリーも昨シーズンの『バブル』を振り返り「二度と同じ経験はしたくない」

現地5月31日、ジャズは敵地で行われたグリズリーズとのファーストラウンド第4戦に120-113で勝利し、シリーズ突破に王手をかけた。しかし、ジャズの選手たちは一様に「まだ終わっていない」と気を引き締め直した。

それもそのはずで、昨シーズンの『バブル』でのファーストラウンドでナゲッツを相手に3勝1敗で先に王手をかけたが、彼らにはそこから3連敗で敗退した苦い記憶がある。30得点を記録したドノバン・ミッチェルは「まだ終わっていない。終わっていないんだ。それがチームへのメッセージ。ユタに戻って、きっちり仕事をこなさないといけない」とコメントした。

マイク・コンリーは昨年の経験を振り返り「去年のことは覚えている。二度と同じ経験はしたくない」と気を引き締め直した。「ただ、このチームは昨シーズンのチームとは異なる。意識も変わった。気持ちを切り替えて、仕事をやり遂げたい。去年のように負けたくない」

この日の第4戦は、第3戦と同様にジャズがリードを広げてもグリズリーズが粘って点差を縮める展開だった。最後はジャズが引き離してシリーズ3勝目をつかんだものの、ミッチェルは「彼らは絶対にあきらめないチーム」と、さらに警戒を強めている。「仮に30点差でも、どのクォーターでも関係ない。今日の試合でも、リードを9点に広げてもケアレスミスが続いた。自分のパスからターンオーバーを記録してしまったし、悪いパスもあった。こういうミスは未然に防がないといけない」と反省した。

センターのルディ・ゴベアは昨シーズンとの違いにセカンドユニットの存在を挙げている。「彼ら(ロールプレーヤー)こそ、ウチが優れたチームから素晴らしいチームになった違いだよ。ジョー(イングルズ)やジョーダン(クラークソン)のように、ベンチから流れを作れる選手が出てくるのだから、僕たちを抑えるのは難しい。48分を通してウチと張り合うのは大変だと思う」

昨シーズンの経験により、ジャズは精神的にも強くなったに違いない。この勢いのままホームでの第5戦に勝ってシリーズを決められるかどうか注目だ。