第5戦は『因縁』のMSG開催
現地30日にステイトファーム・アリーナで行われたファーストラウンド第4戦、ニックスvsホークスの一戦は、第3クォーターにリードを広げたホークスがそのまま逃げ切り、113-96で勝利した。ホークスは4点リードで迎えた第3クォーターを35-22と圧倒。リードを17点に広げてホームで連勝し、シリーズ突破に王手をかけた。
この日も27得点9アシストで勝利に貢献したトレイ・ヤングは、アトランタに本拠地を移転させた1968年以降、キャリア初のプレーオフで4試合続けて20得点超えをマークした初の選手になった。レギュラーシーズンよりも躍動しているプレーオフについて聞かれたヤングは「より大きなステージ、よりレベルの高いステージの方が燃える気がする。これはNBAのプレーオフ。いわば世界最高の舞台なわけで、目の前の瞬間を受け入れて、楽しもうと思っている」と答えた。
王手をかけた状況で迎える第5戦は、今シリーズで『因縁』が生まれたマディソン・スクエア・ガーデンだ。ヤングは、試合後のインタビューで「大好きな会場」と微笑んだ。「きっと敵対的な雰囲気で行われるだろうし、ニックスファンは自分たちのチームを全力でサポートする。もしかしたら、何か言われるかもしれない。でも、楽しみにしている」
10得点15リバウンドのダブルダブルを記録したセンターのクリント・カペラも「次はまったく違う試合になる」と、警戒を強めている。「切り替えて、ロードで同じようなプレーをしないといけない。次の試合は、今日とはまったく異なる雰囲気の中で行われるからね」
勝ち上がるには負けられなくなったニックスの勝利を後押しするため、ニューヨークのファンは第1、2戦以上にホークスにとって『完全アウェー』の空気を作るだろう。
行き過ぎた暴言を浴びせられてもプレーでニックスファンを黙らせたヤングが、現地6月1日に再びMSGのコートに立つ。