ヤニス・アデトクンボ

「前回は重圧を感じた。今回は楽しみながら競い合いたいと思っている」

直近2シーズン続けてMVPを受賞したヤニス・アデトクンボは、昨シーズンのプレーオフで敗れた相手、ヒートとの再戦をモチベーションに変えている。

ヒートとのシリーズ初戦を前にした会見で、アデトクンボは「勝ち上がりたい」と、意気込みを語った。「チームは集中できているし、チームの勝利のためにやれることをする。誰だって、勝ちたいからプレーしているんだ。昨シーズン、ヒートに負けたことがモチベーションになっている。今回は次のラウンドに勝ち上がりたい。ウチは精神的にも良い状態にいるから、勝てるはずだ」

新型コロナウイルスの感染拡大による影響で無観客試合が続いたが、レギュラーシーズン終盤から観客の人数を制限しつつファンの観戦が可能になった。収容人数の50%が入場可能な本拠地でプレーできることについて、アデトクンボは「ホームのファンの前でプレーできるのは大きい」と言う。

「みんなには試合を楽しんでもらいたいし、声援を送ってもらいたい。僕はチームの勝利に集中する。そうすることでファンのみんなのテンションが上がるならうれしい。それがキャパシティの50%でも、ファンのみんなに試合を見てもらえるのはありがたい」

キャリアを重ねることで精神的に成熟したアデトクンボは、過去の経験から何を学んだかと問われてプレーオフを迎える今の心境を語った。

「これまでとは違う結果を出せるのか、また同じ結末となってしまうのか。それは誰にも分からない。昨シーズンのプレーオフは試合会場とホテルの行き来しかできなかった『バブル』の影響もあって、精神的にも落ち込むこともあった。メディアからいろいろ言われることを重圧に感じることもあった。でも、今回は楽しみながら競い合いたいと思っている」

開幕前にはドリュー・ホリデーを、シーズン中にもPJ・タッカーを獲得するなど、バックスは新たなチームでプレーオフに挑む。NBAファイナルに向けた第一関門でヒートにリベンジを果たせるかどうか、今年のシリーズも目が離せない。