写真=Getty Images

ライバルチームのレジェンドに教えを請う

昨シーズンの新人王候補に選出されたセブンティシクサーズのベン・シモンズ、ジャズのドノバン・ミッチェル、セルティックスのジェイソン・テイタムは、いずれも『ルーキー』という枠に収まらない大活躍を見せた。シモンズが新人王に輝いたとはいえ、ミッチェルもテイタムも、シモンズに匹敵する今後のスター候補生だ。

3人の中で、1年を通してもっとも成長した選手を挙げるなら、プレーオフで目を見張るパフォーマンスを続けたテイタムだろう。レギュラーシーズンでは平均13.9得点だったのが、プレーオフではチーム最多の18.5得点にまで数字を伸ばし、東カンファレンス・ファイナル進出に貢献した。

テイタムは、2年目のさらなるレベルアップに向け、レイカーズレジェンドのコービー・ブライアントに師事。マンツーマンの指導を受けている様子をInstagramに投稿した。

“How much does it mean to you” @kobebryant

Jayson Tatum??さん(@jaytatum0)がシェアした投稿 –

レイカーズにとって最大のライバルであるセルティックスのエース候補を、レジェンドのコービーが指導することに抵抗を覚える往年のファンも多いかもしれない。だがテイタムは、成長するために必要と思い、多忙なコービーに頼み込んだはずだ。

今春、コービーはホストを務めた『ESPN』の番組『Detail』で、テイタムのプレーを取り上げたことがあった。この番組は、コービーが一つの試合、一人の選手に焦点を当て、プレーのディテールを映像を使って解説するというもので、テイタムの回では、「もっとスクリーンを有効に使うべき。もっとシンプルにプレーすればプレーのレベルが一段上がる」と分析していた。テイタムは自分が取り上げられた回を何度も見直し、参考にしたという。

今回の特訓でも、きっとコービーが気づいたことを手取り足取り指導したに違いない。勤勉で、ハードワークを怠らないテイタムには、『2年目のジンクス』は無縁のはずだ。