カイル・クーズマ

「ウチにはリーグトップの2人がいるから、他の方法を考える必要があった」

NBAキャリア4年目を迎えるレイカーズのカイル・クーズマは、ロールプレーヤーとしての役割を受け入れることで、指揮官のフランク・ボーゲルやレブロン・ジェームズからの信頼を勝ち取っている。

クーズマは先日『The Athletic』の取材で、「僕はNBAに来て4年目になるけど、一番学んだことは『生き残るためには適応しなければいけない』ということ」と答えた。彼が言うように、キャリア序盤こそチームのスコアラーとしてプレーしたが、キャリア3年目の2019-20シーズンのレイカーズはレブロンとアンソニー・デイビスの両エースが中心のチームとなり、クーズマに求められる役割も変わった。そのため、キャリア1年目は平均16.1得点、2年目には18.7得点を記録したものの、セカンドユニットに回った昨シーズンは12.8得点、今シーズンは11.0得点と減少している。

それでもクーズマは「今はボールに触る機会が減っているから、他の方法でチームに影響を与えなければいけない。コート上でチームの役に立てるようにね」と、スタッツにこだわるのではなく、数字に表れない部分でチームに影響を与える方法を見いだしている。

「ウチにはリーグトップのスモールフォワードとパワーフォワードがいる。その2人に比べると僕のオフェンス力は劣っているから、他の方法を考えないといけなかった。だから今はアウトサイドに出たり、ボールをティップしたり、いろいろ挑戦しているよ」

平均得点こそ下がっているものの、クーズマは質の高いプレーを続けている。そして、数字に残らないハッスルプレーはクーズマの最大の強みとなった。チームメートのマーキーフ・モリスも「今シーズンの彼は『全力でプレーする』という気迫をすごく感じる」と、クーズマについて語った。「コートに立ったら全力でリバウンドを取りに行って、チームのためにポゼッションを奪ってくれるんだ。彼はそうやって、チームを助けてくれている。どのチームにもそういう選手は必要なんだけど、クーズマはそれを引き受けてくれた。それに彼のハッスルプレーは、僕たちにもっと一生懸命プレーするようにうながしてくれているよ」