ルオル・デン

写真=Getty Images

本人が望めばバイアウトの可能性も

レブロン・ジェームズを筆頭に、今オフはフリーエージェント選手を獲得して新チーム作りに励んでいるレイカーズ。リーダーのレブロンが中心となり、ラジョン・ロンド、ジャベール・マギー、ランス・スティーブンソン、マイケル・ビーズリーという『個性派』のベテランが、ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、カイル・クーズマ、ジョシュ・ハートら若手をサポートしていく体制が整った。

だが、6年ぶりのプレーオフ進出を目指すチームにおいて、宙ぶらりんの状態にいる選手が一人いる。その選手とは、来シーズンがNBAキャリア15年目のルオル・デンだ。2016年のオフに加入したデンは、レイカーズとあと2年3700万ドル(約41億円)の契約を残している。攻守両面で安定した仕事ができるベテランなのだが、若手育成という方針に切り替えた昨シーズン、レイカーズは彼を開幕戦でしか使わなかった。そして、新チームで起用される可能性も極めてゼロに近い。

『Bleacher Report』によれば、あるレイカーズ関係者は、デンについて「ほぼセミリタイア状態」と語ったという。

チーム事情によるところが大きいとはいえ、プレーさせる気がない選手に高額を支払わなければならない事態は不健全だ。しかし、安くはない契約を2年残し、確実に力が衰えていっている選手をトレードで獲得しようとするチームは現れないだろう。

デンが現役続行に強い意欲を示せば、レイカーズと残りの契約をバイアウトする交渉を始めるかもしれないが、そうでなければ彼は試合に出られず、チームは2019-20シーズン終了まで彼に大金を支払い続けなければならない。