ハーデン「チームケミストリーやタレントを見ても十分ではない」
ロケッツは現地1月12日に行われたレイカーズ戦を100-117で落とし、これで戦績は3勝6敗、西カンファレンス14位と低迷している。
オフシーズンには、エースのジェームズ・ハーデンが球団にトレードを要求していると報じられたが、結局はロケッツでシーズン開幕を迎えた。また、チームに合流後はロケッツの選手として熱心に練習に取り組み、その姿勢は指揮官のスティーブン・サイラスも認めるほどだった。
しかし、ハーデンはここ4試合連続で20得点以上のスコアを取れておらず、これはサンダーに所属した2011-2012シーズン以来の記録だ。ハーデンはスランプに陥り、チームも勝ち星を挙げられず、トレードの噂が再浮上している中、レイカーズ戦後の会見でハーデンはチームに対する不満、そしてトレードの希望をほのめかすかのような発言をした。
「正直なところ、僕たちはディフェンディングチャンピオンだけでなく、他のエリートチームにさえ近づけていない。ウチはチームケミストリーやタレントを見ても十分ではない。それはここ数試合で明らかだった。僕はこの街を愛している。文字通り自分にできることはすべてやったよ。でも、この状況はクレイジーだし、僕には修正できるとは思えない」
オフシーズンにラッセル・ウェストブルックとのトレードでロケッツに加入したジョン・ウォールは「彼は自分の意見を言っている。チームのこと、僕たちのことをどう思っているのかは分からない」とハーデンを批判した。
「ウチの選手たちがどれだけハードワークをしているのか、よく知っている。より良くなろうと毎日努力していて、高いレベルのバスケットをするために本当に頑張っている。ここには高いレベルで競争したいと思っている選手がたくさんいるんだ。前にも言ったけど、15人が同じページにいて、自分の役割を理解すること。そして僕たちが求めているのは勝利だということを理解していれば、すべてが上手くいくだろうね。しかし、そう思っていなかったり、全員が一丸となった時に協力できない選手がいた場合、バスケットボールチームとして何か特別なことをするのは難しい」
加入したばかりのウォールがチームリーダーとして発言する一方で、フランチャイズプレーヤーであるはずのハーデンは孤立を深めつつある。この件を皮切りに、ハーデンの去就問題は再び大きく動き出しそうだ。