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開幕2連敗のスペインが盛り返し、当該成績で2位通過

リオ五輪、男子バスケットボールの予選ラウンド最終日、大混戦のグループBを制したのはクロアチアだった。

クロアチアの相手は、世界ランク3位のリトアニア。序盤こそリードを許すも、NBAプレーヤーのボヤン・ボグダノビッチを中心に反撃を開始。第2クォーター以降はリトアニアを圧倒して、第3クォーター終了までに75-55とリードを広げた。第4クォーターも相手を勢いに乗せることなく試合をコントロールして、90-81で勝利した。

開幕連敗スタートを喫しながら、その後は2勝と立て直したスペインはアルゼンチンと対戦。スペインはセルヒオ・ロドリゲスとパウ・ガソル、アルゼンチンはエマニュエル・ジノビリとNBAプレーヤーが実力を見せる白熱した展開となった。勢いに勝るスペインがじわじわとリードを広げ、92-73で快勝した。

上位4チーム(クロアチア、スペイン、リトアニア、アルゼンチン)が3勝2敗で並ぶ大混戦。この4チームの当該成績で2勝1敗と勝ち越しているのはクロアチアとスペインで、この両者の直接対決を制しているクロアチアが1位通過となった。リトアニアはアルゼンチンに勝っているため、最終的にクロアチアが1位、以後スペイン、リトアニア、アルゼンチンの順で決勝トーナメントへと駒を進めた。

NBAプレーヤー同士の激突は見応えがあったが、伏兵クロアチアの首位通過を許したのはスペイン、アルゼンチンには苦い出来事だった。

ちなみにクロアチアは世界ランキング12位。2位のスペイン、3位のリトアニア、4位のアルゼンチンを抑えての予選ラウンド首位通過は快挙と言える。

一方、開催国ブラジルは女子に続き男子も予選ラウンド敗退の憂き目を見た。宿敵アルゼンチンにダブルオーバータイムの末に敗れるなど、接戦をことごとく落とし、スペイン相手に挙げた大金星を生かせなかった。

これで準々決勝の組み合わせが決定。アメリカvsアルゼンチン、オーストラリアvsリトアニア、クロアチアvsセルビア、スペインvsフランスとなった。

アメリカ代表が金メダル最有力候補であることには変わりないが、戦前の予想に反して綱渡りの勝利が続いている。点差だけを見るとどの国にも付け入る隙がないわけではない。

群雄割拠の様相を呈する男子バスケットボール。決勝トーナメントは現地17日に行われる。