「我々の代表チームの名前は『AKATSUKI FIVE』。明けない夜はない」
本日、日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長と、Bリーグの島田慎二チェアマンが新年の挨拶を行った。
2020年は新型コロナウイルスの世界的大流行により、東京オリンピックを始めとする様々な大会が中止や延期を余儀なくされた。「様々な大会が中止、延期となりましたが、その一番大きいところがオリンピックでした。それによって選手が引退を余儀なくされたり、モチベーションの維持が難しくなったりと、本当に一番大事にしなければいけない選手の笑顔を見ることが本当に少なかったと思っております」と三屋会長は昨年を振り返る。そんな中でも自粛期間が明けてからは、『BASKETBALL ACTION 2020』の開催や、Bリーグ、Wリーグの開幕、天皇杯や皇后杯、ウインターカップの開催など、状況を見ながらもバスケットの再開に努めている。
しかし、三屋会長が「緊急事態宣言が今週中にも出るという状況の中で、今年はスタートしました」と言うように、刻一刻と状況は変わっている。「本当に先が見えない、今後どうなるか分からない中での日々ですが、とにかく我々はオリンピックも、これからの大会も選手たちの日々の思いをかえてあげたい、そういう目標作りのためにできる限りのことをして参ります」
「我々の代表チームの名前は『AKATSUKI FIVE』と言います。明けない夜はない。いつか必ず暁もやって来ると信じて、今年一年頑張ろうと職員、スタッフにも挨拶をさせていただきました。出口がどこにあるのか分かりませんが、いつか来るであろう暁を信じて、日々できることを最大限にやっていきたいと思います」
島田チェアマン「オールスターもレギュラーシーズンも変わりなくやっていく」
また、2月に日本で開催が予定されている『FIBAアジアカップ2021予選』については、「今は全く混沌としております」とした上で、三屋会長はこう続けた。「FIBAやFIBAアジアと相談しなければいけないことですが、私たちは日本の国の方針に従うことが大前提です。新規外国人の入国が全面禁止になっております。その中でビジネストラックやアスリートトラックが存在していることは確かですが、それを強行して良いのかというのは、また別のところにあります。FIBAとのコミュニケーションを開始しますが、あくまでも国内ルールを最優先に考えて交渉して参ります。今は、このような状況なので、その先までは分かりません」
島田チェアマンも、「昨年から引き続き、今後出るであろう緊急事態宣言の発表も含めて、非常に難局は続いています」と語り、今後のリーグ戦についてこうコメントした。「昨日の総理の会見だけを見ると、まだ判断がつきません。一部、平日開催の夜の試合会場での飲食などはアジャストしなければいけないと考えていますが、試合の開催自体は我々はあくまでも政府の要請であったり、アリーナを管理する自治体の中止要請がない限りは、基本的に行っていくスタイルでおります。今の状況ですと、オールスターもレギュラーシーズンも変わりなくやっていくつもりで考えております」
まだまだ、先が見えない不安な状況は続くが、『バスケットボールで日本を元気にする』というJBAの掲げるスローガンの下、2021年も歩み続ける。