前半を同点で折り返すも、第3クォーターで17点のリードを奪う
ウインターカップ4日目。正智深谷が81-76で九州学院を下し、ベスト8進出を果たした。
前半は拮抗した戦いが続き、33-33と同点で後半を迎える。後半に入っても拮抗した戦いが続いたが、正智深谷がスペーシングをしっかりと取ることでリズム良くシュートが打てるようになり、同点の段階から抜け出す。さらに速いパス回しでズレを作りワイドオープンでシュートを放つなどして、第3クォーターだけで8本中4本の3ポイントシュートを成功させた。また、九州学院のプレスディフェンスにも動じず、しっかりパスを繋いでハーフコートまで運ぶなど、自分たちのバスケットを遂行していく。
キャプテンの太田誠が「シュートが入り始めたことと、ディフェンスでしっかり守れていたこと。相手のプレッシャーを受けるのではなくて、自分たちが守ってブレイクを出せたから良いリズムを作れました」と言うように、ディフェンスでは全員がプレッシャーをかけることで、九州学院のミスをモノにし速攻へと繋げていった。
こうして、堅守速攻でリズムをつかんだ正智深谷が第3クォーターで17点のリードを奪うと、最終クォーターでは九州学院の猛攻を浴びるが最後までリードを守り切り81-76で勝利した。
「しっかりと気持ち良くプレーしようと話しました」
この試合で19得点13リバウンド11アシストのトリプル・ダブルを記録した太田は、「最後まで気を抜くな、少しでも緩めたらやられると監督から言われました。自分たちでもターンオーバーをしても良いから、しっかりと気持ち良くプレーしようと話しました」とハーフタイム中の出来事を明かす。
正智深谷は昨年のインターハイ初戦で九州学院と対戦したが、その時は75-79で敗れた。「去年のインターハイでは自分たちがターンオーバーを30個ぐらいしてしまって九州学院に負けました。校長先生も鹿児島まで来てくださったのに、負けてしまって悔しくて。その時に、様々な人が自分たちに思いをかけてくれていることを感じました」と、当時の心境を語る。
今回はその九州学院を下し、さらに正智深谷にとって初めてのウインターカップベスト8進出だ。太田は「小さい頃から、そして正智深谷に入学した頃からメインコートでやるのが夢だったので、その目標がかなってめちゃめちゃうれしいです」と喜びを語った。
正智深谷は明日、準々決勝で洛南と対戦する。