ジャーニーマンとなったアイザイア・トーマス、恩師との再会で完全復活を目指す

2018/07/15
NBA&海外
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アイザイア・トーマス

写真=Getty Images

単年ベテラン最低保証額でナゲッツに移籍

アイザイア・トーマスの歯車は、2017年の春から狂い始めた。

セルティックスの顔としてチームをプレーオフに導き、東カンファレンス・ファイナル進出に貢献したトーマスは、股関節のケガを悪化させてシリーズ途中で戦線離脱。エースを失ったセルティックスはキャバリアーズに敗れた。

そして昨年の夏、セルティックス球団社長のダニー・エインジは、トーマスのコンディションを懸念し、放出を決断。カイリー・アービングと交換でキャブズにトレードした。

股関節の手術を受けずに保存療法を選択したトーマスは、2018年1月に復帰。レブロン・ジェームズのチームで一時的に存在感を発揮したものの、キャブズは2月にロスター刷新を断行し、レイカーズへとトレードに出された。新天地で与えられた役割は、新人ロンゾ・ボールのバックアップ。つい1年前までセルティックスの看板だった彼にとっては屈辱のベンチ降格だった。

それでも腐らずに与えられた役割に徹したトーマスは、今オフにフリーエージェントになると単年契約でナゲッツに移籍した。歯車が狂わなければ、このタイミングでセルティックとマックス契約を結び、古豪のレジェンドの仲間入りを果たしていたはず。だが、ケガの影響で本来の得点能力を発揮できないトーマスに、好条件を提示するチームはなかった。

トーマスがベテラン最低保証額での契約を受け入れてまでナゲッツを選んだ理由は、キングス時代に指導を受けたマイケル・マローンがヘッドコーチを務めているからに他ならない。マローンは先日、トーマスについて『Denverpost.com』にこう語った。

「アイザイアにボールを託せば、効果的なプレーをしてくれる。キングス時代、彼は平均20得点6アシストを記録していた。彼には『自分のプレーをしろ。ジョン・ストックトンのような選手にならなくても構わない。それは君ではないからな』と伝えたことがあった。彼はボストンでも、ブラッド(スティーブンズ)の下で自分のプレーをしていた。そして、NBAでもベストなガードの一人ということを証明した」

ジャマール・マレーという売り出し中のポイントガードを擁するナゲッツでも、おそらくレイカーズ時代と同様にセカンドユニットでの起用になる。だが、3月下旬に手術を受けた股関節が完治すれば、爆発力のあるスコアラーとして再起できるはずだ。

エースからジャーニーマンに成り下がった彼が評価を上げるには、結果を残すしかない。トーマスにとっての来シーズンは、リーグトップクラスのガードに返り咲くための勝負になる。