連敗から立ち直ろうとする川崎ブレイブサンダース、ニック・ファジーカス「それぞれが自分を見つめ直し、前に進む」

連敗から立ち直ろうとする川崎ブレイブサンダース、ニック・ファジーカス「それぞれが自分を見つめ直し、前に進む」

2020/11/10
ニック・ファジーカス

琉球との第2戦では40得点も「勝つには十分でなかった」

川崎ブレイブサンダースは、11月7日、8日に行われたホームでの琉球ゴールデンキングス戦に連敗。優勝候補の一角と評されるタレント集団が、ここ5試合で2勝3敗と失速してしまっている。

大黒柱のニック・ファジーカスは、今回の連敗をこう語る。「琉球は素晴らしいプレーをしていました。彼らはタフなチームです。ただ、僕たちには多くの課題があって、今は自分たちが思っていたほど良いチームでないかもしれない」

「現状にストレスを感じることはないけど、同時に気にはしている。連敗を深刻に考えすぎてはいけないけど、軽視してもいけない。ただ、今は一人ひとりが『どうして昨シーズンのようなパフォーマンスができないのか』とそれぞれ自分を見つめ直し、そして前に進んで行かなければならない」

ファジーカス自身のパフォーマンスに目を向けると、初戦はファウルトラブルもあって前半は5得点と苦戦したが、試合全体では21得点を記録。そして2試合目は序盤から高確率でシュートを沈め40得点の大暴れだった。しかし、どれだけ点を取ってもそれが勝利へと結びつかない場合、彼に充実感はない。

「チーム全体で83得点のうち40得点を挙げましたが、試合に負けたのでは自分がどれだけ点を取ったかは意味がないですし、気分は良くないです。ベストを尽くしたけど、チームを勝利に導くには十分ではなかったということです」

ただ、一方で収穫もあった。「40点を取ったことで自信を取り戻せた部分はあります。初戦の前半はいくつかミスを犯してしまったけど、後半に修正はできました。そして2試合目は最初からどこを攻めていけばいいのか分かっていて、それを試合の大半で実行できました」

川崎ブレイブサンダース

「危機感はあるけど、落ち込む状況ではない」

昨シーズンの川崎は同一カードでの連敗を一度も喫することがなかった。さらにマティアス・カルファニがインジュアリーリスト入りで長期離脱が不可避となり、ジョーダン・ヒースも8日の試合で負傷退場と、チームは苦しい状況にある。そんな中で、明日には敵地に乗り込んで難敵の千葉ジェッツと対戦する。

「重要な試合になります。3連敗は避けたい」とファジーカスは語る。「千葉はオフェンス能力が高いタフな相手で、土曜日にはリーグ記録の126点を挙げています。ただ、ここまで2敗しているように無敵ではない。自分たちも彼らに勝てる力を持っていると思っています。勝つためには特にディフェンスをしっかりやって、彼らのトランジションを防ぐことが大切。スローダウンさせて、ペースをしっかりコントロールしたいです」

外国籍に故障者が出ていることで、ファジーカスへの負担が大きくなることは避けられない。今の状況では、NBL時代のように彼が1試合30得点以上をコンスタントに挙げるような状況が理想的なのだろうか。この問いに対し、彼は「大事なのは効率的であるか」と答える。「日曜日の試合は、効率的にプレーできていました。打たされたシュート、悪いシュートは少なかった」

そして、いかにチームとして良いオフェンスを展開できるかを重視する。「マティアスとJ(ジョーダン・ヒース)がいないことで、僕とパブロ(アギラール)にかかる役割はより大きくなります。NBL時代のようなプレーが求められるかもしれません。ただ、僕が目指しているのは、チームメートがより良いプレーをできる状況を作ること。自分か他の誰かは関係なく、チームとしてベストなシュートを打てるようにすることです」

千葉戦の後の週末には、同じく好調な富山グラウシーズとの連戦が待っている。「危機感はあるけど、落ち込む状況ではないです。まだ12試合を終えただけで、故障者などいくつかの不運に見舞われています。この苦境を乗り越えて、故障者が戻ってくればチャンピオンを狙えると思っています」

このタフな日程についても「日曜日に良い手応えを得ました。コンディションは良好です」と、力強く語る。川崎が連敗を止め勢いを取り戻すために、ファジーカスはフル稼働でチームを導くべく準備万端だ。

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