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引っ越し先はマンハッタンではなくブルックリンを選択

ブエノスアイレス出身のルイス・スコラは、スペインリーグを経由して2007年にロケッツでデビューし、「NBA選手になる」という夢を実現させた。その後の9年間でロケッツ、サンズ、ペイサーズ、ラプターズを渡り歩き、この夏にネッツへの加入が決まった。

アルゼンチン代表の一員としてリオ五輪に参加した後、スコラはアメリカきっての大都市、ニューヨークでの新生活をスタートさせる。これまでに住んだヒューストン、フェニックス、インディアナ、トロントも素晴らしい土地だが、NYには及ばない。ただ、世界的な憧れの都市だけに、生活コストも割高になる。

『New York Post』のインタビューに応じたスコアは、最低1800ドル(約19万円)はするという家賃相場について、こう語った。

「ニューヨークは世界でもベストな都市の一つだと思うよ。誰もがニューヨークについて知りたがる。でも、みんなニューヨークに行きたいとは言うけれど、住みたいとは言わないよね。僕も住んでみたいけれど、家賃が高いところは好きじゃない」

いくら高いといっても、ネッツから500万ドル(約5億3000万円)もの年俸が入るのだから、摩天楼のコンドミニアムに住むことだって可能だろう。NBA選手らしからぬ庶民派のスコラだが、新居をマンハッタンではなくブルックリンに決めた理由は、交通渋滞を避けるためでもあったようだ。

「ブルックリンじゃないとだめだよ。マンハッタンじゃ、いつもものすごい渋滞で、どこに行くにも相当な時間がかかる。家族にとっても、シティライフを満喫するのにブルックリンは良い場所なんだ。バスに乗ったり、自転車で移動したりね。車での生活は忘れて、郊外での生活を楽しむよ」

インサイドでの得点源になれるスコラではあるが、再建段階途中にあるネッツだけに、苦戦は必至。それだけに、せめて最善の住環境を整えてバスケットに集中したい、といったところだろう。