ハイライトプレー連発もナゲッツを勝利に導くには至らず、憤るジャマール・マレー「僕は勝ちたかった」

ハイライトプレー連発もナゲッツを勝利に導くには至らず、憤るジャマール・マレー「僕は勝ちたかった」

2020/09/25
ジャマール・マレー

「自分にできることはすべてやりたい」

ナゲッツとレイカーズの第4戦、勝ち負けを別にすれば最も存在感を見せていたのはジャマール・マレーだ。45分とほぼフル出場を続けたマレーは、32得点8アシストという数字以上のインパクトを残した。

特に前半残り2分半に決めた得点は、今後何度も見ることになるであろうハイライトプレーだ。ゴール下で待ち構えるレブロン・ジェームズに対し、マレーはワンハンドダンクで突っ込む。そこからブロックに跳んだレブロンをかわして変化。右手から左手へ、そして右手へとボールを下げて持ち替え、最後はフワリと浮かせるリバースレイアップを決めた。マイケル・ジョーダンを彷彿させる妙技は、10点前後の点差を追いかけるナゲッツに強烈な推進力を与えた。

レブロンは試合後、「この『バブル』で最もアツい選手の一人だ」という言葉でマレーを称賛している。

レイカーズ守備陣から徹底的にマークされながらも、マレーは意欲的なアタックを繰り返して得点を奪い続けた。しかし、勝てなければ意味はない。第1クォーター途中に一度突き放されて以降、粘りはしたものの一度も追い付けない試合展開だった。

大活躍しながらも逆転できなかった試合展開を「タフだった」とマレーは振り返る。

最終的に勝敗を分けたのは、第4クォーター終盤の勝負どころでマレーのマークをレブロンが担当したことだ。何度かは得点を奪ったが、大事なところで止められた。特に残り4分でタイムアウトを取った後、そして残り3分、強引に仕掛けてレブロンのブロックショットをかわすも、体勢を崩されてシュートを決められない同じようなシーンが連続であった。結果的に、ここで強引に攻めて決められなかったことが反撃の勢いを削ぎ、レイカーズに余裕を与えた。

「相手がレブロンであれ誰であれ、プレーに違いはない。誰がマークしても僕のやることは同じ。リスペクトされるのはありがたいけど、僕は試合に勝ちたかった」とマレーは言う。

無理に攻めずにチャンスメークできたのかもしれない。ただ、彼はそうは考えなかった。反省すべきは激しく戦えなかったこと。相手のエネルギッシュなプレーに押されたニコラ・ヨキッチがファウルトラブルになり、終盤に力を発揮できなかったのは痛かったが、マレーは相棒をこう擁護した。「ドワイト・ハワードはとにかく強引で、ファウルを気にせずプレーしている。相手にはセンターが何人もいるからそれでいいんだ。ヨキッチはファウルしないように気を付けながら、自分の仕事をこなそうとしている。ガード陣がもっとリバウンドを取らなきゃいけなかった」

「僕はファウルを3つしかしていない。もっとファウルをもらうぐらい激しくぶつかって行くべきだった」と語るマレーは、敗色濃厚となったファウルゲームになって1つファウルをしただけ。「激しく行ってファウルをもらうことがチームメートを助けるのであれば、次の試合ではやらなきゃいけない」

それでも、45分プレーする彼が、これ以上にインテンシティを上げて激しく戦うことはできるのだろうか? そう問われるとマレーは「まだタンクにはガソリンがいっぱい残っているよ」と答えた。

「勝てればもっと良かったけど、気分は良いんだ。23歳とまだ若いしコンディションにも問題はない。コーチに一度休むかと聞かれたんだけど、ノーと答えた。勝つためにプレーしているんだから、勝てなければもっとプレーしなきゃいけないと思う。自分にできることはすべてやりたい」

これで1勝3敗。普通に考えれば挽回できない『崖っぷち』だが、ナゲッツはプレーオフに入ってジャズ、クリッパーズを1勝3敗から逆転してきた。負けの直後だけにマレーは「勝てる」とは言わなかったが、このチームの誰一人として、シリーズをまだあきらめてはいない。

「アプローチは変わらないよ。ここまで全部接戦だった。戦い続けるだけだよ。今夜はミスが多かった。ウチのミスからあれだけ多くのセカンドチャンスポイントを与えちゃダメだ。でも、調子が悪くても勝つチャンスはあった。僕らはもっと良いプレーをしなきゃならない」

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