宇都宮ブレックス

新加入のスコットを起点にオフェンスを展開

宇都宮ブレックスは、群馬クレインサンダーズをホームに迎えた今シーズン初のプレシーズンゲームに88-47で勝利した。

試合前、宇都宮の安齋竜三ヘッドコーチが「オフェンスの流れ、スペーシングはもちろん、新加入の(ジョシュ)スコット選手をブレックスのバスケットにどうフィットさせていけるかなどを見ていく」と語っていた。そのスコットが先発に名を連ね、比江島慎や遠藤祐亮とのピック&ロールやポストプレーでオフェンスで存在感を発揮。竹内公輔とのポジションがかぶってしまう場面もあったが、そのたびに選手同士でコミュニケーションを取り修正していった。

ロスターの半分以上が新加入となった群馬は、ジャスティン・キーナンとトレイ・ジョーンズがまだチームに合流できず、11人での戦いに。また、大黒柱のブライアン・クウェリもチームに合流したばかりでぶっつけ本番に近い状態。しかも相手はB1でも屈指のディフェンス力を誇る宇都宮で、パスの出しどころがなくボールが動かない時間が続き、攻撃を組み立てられずに個で打開したり、3ポイントシュートに頼る場面が多くなった。

それでも後半になると徐々にボールが動くようになり、クウェリを軸としたセットプレーやマイケル・パーカーとの合わせが機能し始める。また、在籍3シーズン目となる野口夏来が積極的に得点に絡みにいくことで、苦戦しながらも打開の糸口はつかんだ。

それでも、ほとんどの時間帯で主導権を握ったのは実力上位の宇都宮。特に目立ったのはテーブス海のディフェンスだ。昨シーズンは途中加入だったこともありチームルールを遵守するのに精一杯の様子だったが、この試合では攻めのディフェンスで群馬を苦しめた。

宇都宮のディフェンスは久々の実戦でも健在。堅守から良い形でオフェンスへと繋ぎ、バランス良く得点を重ねていった。試合後のテーブスは「久しぶりにファンの皆さんの前でバスケットができたのがめっちゃ楽しかったので、明日もすごく楽しみです」と語った。

宇都宮は本日、名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎えてプレシーズンゲームを行う。