ジェームズ・ハーデン

レブロンもロケッツのスピードに脱帽

ロケッツとレイカーズによるカンファレンス・セミファイナル第1戦は、試合序盤から自慢のスピードを生かしたロケッツがハイペースの戦いに持ち込み112-97で勝利を収めた。

2019-20シーズン途中からチームスタイルをスモールラインナップに切り替えたロケッツは、プレーオフでサイズの差に苦戦するのではと予想されていた。さらにサンダーとのファーストラウンドは『GAME7』にまでもつれ、中1日しか休養が取れなかった。疲労が残る中でレイカーズとの初戦に臨んだロケッツだったが、攻守ともにスピードでレイカーズを圧倒。第1クォーター以降は終始リードを保ち、85-79で迎えた第4クォーター開始から16-3のランでさらにリードを広げてあっさり勝負を決めている。

36得点を挙げたジェームズ・ハーデンは「身長は関係ない。ハートと競い合う気持ちがあれば戦える」とコメント。24得点9リバウンド6アシストを記録したラッセル・ウェストブルックも「自分たちの方がサイズが小さいのだから、がむしゃらにやらないといけない。それにハードにプレーしないといけないんだ」と語った。

レイカーズは試合を通して喫した17ターンオーバーからロケッツに27得点も許してしまった。レブロン・ジェームズも「ターンオーバーを改善させないといけない」と、ミスからの失点を悔やんだ。そして、ロケッツのスピードに対応できなかったことを敗因に挙げた。

「ラスをはじめ、彼らのスピードはすごい。オフェンスでもディフェンスでも速い。今日の試合では相手のスピードを実感できた」

「守備で苦しんだという印象はないね。前半は自分とジェームズのフリースローが多かったけれど、何よりも17ターンオーバーから27点を許したのはまずい。それはこちらのオフェンスの問題」

指揮官のフランク・ボーゲルは、『GAME7』を経験したチームと休養十分のチームとの間に生まれてしまう勢いの差について言及しつつ、すでに気持ちを切り替えている。

「シリーズの『GAME7』を経験したチームの方に若干のアドバンテージがあると思っている。だが、それは言い訳にはならないし、言い訳にするつもりもない。我々はそういうチームではない。戦って競い合って勝ちにいかないといけない。試合は終わって負けた。第2戦に切り替える」