宇都宮ブレックスU15

「 目標を達成できず、悔しかった 」

学生プレーヤーがチームとして何かに取り組み、ソーシャルディスタンスを保ちつつ全国のライバルに挑戦できる場を提供したいとして企画され、日本バスケットボール協会の主催により行われている『全国学生フリースローチャレンジ』。

ミニバスケットボールや部活生のチャレンジが多い中、Bリーグのユースチームが登場した。今回挑戦したのは宇都宮ブレックスU15。『B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP』を連覇している、リーグ屈指の強豪は24本を記録した。

ヘッドコーチの本谷篤司はチャレンジを終え、このようにコメントした。「とても楽しそうにチャレンジしていたのが印象的です。前期の1位だった25本を超えることがチームの目標でしたが、結果は24本だったのでとても悔しかったと思います。この悔しさをバネに、チームとしても個人としても成長できればと思っています」

本谷コーチがそう語ったように、キャプテンの冷水倭都は悔しさをにじませた。「目標を達成できず、悔しかったです。事前にルール説明の動画を見た時に『これはいけるのではないか』と感じましたが、実際にやってみると思ったより時間が短く、難しかったです。緊張した雰囲気の中でシュートを決める難しさが普段とは違うところでした」

新型コロナの影響でチーム練習ができない状況となったが、冷水は「今できることをしっかり取り組み続けていけば周りの選手と差をつける良い機会にもなると考えていました」と語り、自粛期間中もモチベーションを保った。

自粛期間中は週2回のチームミーティングをZOOMで実施し、自宅や公園で出来るハンドリング、ドリブル練習やトレーニング、映像を見てチームとして目指すバスケットの確認をした。また、モチベーションを保つために、トップチームの選手やゲストを呼んでアドバイスを受け、保護者とともに栄養学を学ぶ時間なども作ってきたという。

本谷コーチはこうした経験を通じ、選手たちにブレックスメンタリティーを落とし込んでいる。「選手たちにはバスケットが出来る環境に感謝して、日々の限られた時間の中で全力でプレーをすること、そしてその日の練習で少しでも上手くなるキッカケを掴んでくれたらと思います。新チームとして新たなチャレンジが始まっていますが、ブレックスの看板を背負っていることを忘れずに、オンコートはもちろん、オフコートでも見本となれるようなチームを作っていきたいと思っています」