ケガに苦しめられたビッグマン橋本晃佑、連覇を目指す栃木の『最後のピース』に

2018/04/30
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=野口岳彦、B.LEAGUE

チームメートのアドバイスを受けチャンスを生かす

4月29日、栃木ブレックスがサンロッカーズ渋谷と対戦したゲーム2。栃木は主力選手のプレータイムを抑えながらも、チームが信条とする堅守が機能し、74-61で勝利を収めた。

チャンピオンシップを見据え、コンディション調整や控え選手の信頼度を測ることは、終盤戦の大事な戦い方の一つ。その中でチャンスをつかんだのが橋本晃佑だ。竹内公輔を温存したことで出番が回ってきた。橋本は左膝前十字靭帯断裂により長期間戦列を離れていたが、2月28日にインジュアリーリスト登録を抹消され、ベンチ入りを果たした。ここまで最長で5分のプレータイムしか与えられていなかったが、昨日の試合では19分間のプレータイムを得た。

「自分が持っているエナジーを出して、出ている時に激しくディフェンスをやれるように準備して入りました。オフェンスは(安齋)竜三さんとか、田臥(勇太)さんとか他のチームメートの皆にも、空いたら思いっきり打てよって言われたので、しっかり気持ちを入れてプレーしました」と橋本は振り返った。

そのアドバイス通り積極的にプレーし、第3クォーター残り2分の場面では、この日最大となる19点差にリードを広げる3ポイントシュートを沈めた。「前半は少し緊張して、焦ってプレーしていました。ハーフタイムにライアン(ロシター)が声を掛けてくれて、『練習でしっかりできているから、もっと自信を持ってプレーすればできる』とアドバイスをくれたので、そこから落ち着いてプレーすることができました」と明かした。

「しっかり守れた」と日本人ビッグマン対決を制す

Bリーグにおいて、オン・ザ・コート「1」の時間帯を任せられる日本人ビッグマンのパフォーマンスは、勝敗を大きく左右するファクターとなる。橋本の得点は3ポイントシュート1本の3点止まりだったが、栃木が大事にするディフェンスの部分では大きく勝利に貢献した。

SR渋谷の満原優樹をフィールドゴール8分の0に封じ(フリースローによる2得点のみ)、マッチアップを制した。「僕のマークマンにはやらせないよう準備して入ったので、しっかり守れたんじゃないかなと思います」と橋本もその点については胸を張った。

ブレックスはディフェンスから組み立てていくチームだと思っていますので、そこはずらしていけないと思っています。そこは僕だけではなく、全員に求められていることです」と主力、控えに関係なくディフェンスマインドの意識はチーム全員に浸透している。

超えるべき竹内の壁「まだ全然達していない」

203cmの長身を誇る橋本はBリーグでも有数の日本人ビッグマンだ。だがチームメートに竹内が在籍していることで、橋本の出番は限られる。竹内と競争しなければプレータイムは得られない。

「シュートは僕の自信を持てるところなので、そこは負けたくないと思ってやっています」と対抗意識を燃やすが、「ディフェンスだったり、リバウンドの面ではまだ全然達していないというか、竹内さんより全然取れていないです」とディフェンス面での成長を課題に挙げた。

栃木はチャンピオンシップ出場をすでに決めている。短期決戦のチャンピオンシップでは何が起きるか分からず、レギュラーシーズンとは別物の試合。もしセンター陣がファウルトラブルにでもなれば、栃木の強みは半減してしまうだろう。それでも橋本が彼らと遜色ないプレーを披露することができれば、栃木にとってこれ以上心強いことはない。

今シーズンはホームコート開催を勝ち取れず、アウェーでの戦いが待ち受ける。橋本を筆頭にベンチメンバーのジャンプアップは、栃木が再び栄冠を勝ちとるための最後のピースとなる。