『マスクマン』エンビードが攻守に活躍、シクサーズが敵地でヒートに走り勝つ

2018/04/20
NBA&海外
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写真=Getty Images

強気のボールプッシュでシクサーズがヒートを圧倒

NBAプレーオフ1回戦、セブンティシクサーズvsヒートの第3戦。両者一歩も譲らぬクロスゲームとなったが、最終クォーターに明暗が分かれ、シクサーズが敵地で貴重な勝利を挙げた。

シクサーズは眼窩骨折で3月末から戦線離脱していたジョエル・エンビードが黒いフェイスガードを着けて復帰。久々の実戦で動きにややぎこちなさはあったものの、30分プレーしてゲームハイの23得点。ハッサン・ホワイトサイドがファウルトラブルでほとんど使えなかったヒートに対し、エンビードが復帰したシクサーズはゴール下の強さと高さで大きなメリットがあった。

それでもヒートはジャスティス・ウィンズロウやケリー・オリニクがホワイトサイドの穴を埋めて、ゴラン・ドラギッチを中心に食らい付く。ドラギッチはフィールドゴール13本中8本成功とタッチが良く、エンビードと並びゲームハイの23得点を記録した。

第3クォーターまでは点差がほとんど離れない接戦となるが、最終クォーターになってシクサーズが勢いに乗る。ベン・シモンズが強気のボールプッシュからアーリーオフェンスで仕掛けると、ヒートは走る展開についていけず受け身に。インサイドに警戒が寄ったところでダリオ・シャリッチ、アーサン・イリヤソバが3ポイントシュートを決めてダメージを与えていく。

ヒートの切り札であるドウェイン・ウェイドは、大活躍した第2戦とは一変してシクサーズのディフェンスを突破できず、フィールドゴール10本中2本成功と不発。勝負の第4クォーターでウェイドとドラギッチが揃って無得点と、相手の勢いに飲み込まれてしまった。

残り3分を切って、ヒートはウェイドがエンビード越しにフローターシュートを狙うも決まらない。シクサーズは反撃に転じ、シャリッチとのピック&ロールで抜け出したマルコ・ベリネッリが相手の注意を引き付けてパス。ノーマークのシモンズが豪快なダンクをたたき込んで123-108とリードを広げると、ヒートのファンの多くが出口へと向かった。

128-108でシクサーズが勝利し、これでシリーズを2勝1敗とリード。攻守に渡り活躍したエンビードについて指揮官のブレット・ブラウンは「3月28日からプレーしていなかったし、シリーズの途中で入ってくるのは相当に難しいもの。彼のパフォーマンスを誇りに思う」と称賛。

エンビード自身は「最高にハッピーだ。俺たちの目標はファイナルに行くこと。俺たちには才能があるし、かなりチャンスはあると思う」と語る。

眼窩骨折はまだ治ったわけではなく、フェイスガードは「まだしばらくは装着していないといけない」と本人は言う。それでも「プレーしづらいのでは?」と問われると、「多少やりづらさはあるけど、マスクのおかげで相手をビビらせて悪夢を見させられると思えば大丈夫」と、プレーだけでなくコメントも絶好調だった。

第4戦は現地21日に、同じくアウェーのアメリカンエアラインズ・アリーナで開催される。シクサーズとしてはここで勝ち、王手をかけて本拠地に戻りたいところ。一方のヒートにとっては、2分半を残して観客に席を立たせてしまう不甲斐ないパフォーマンスを何としてでも払拭しなければならない。通算成績は別として『ホームを守る』気概が求められる。