来シーズン中に帰化選手登録が可能になる見込み
広島ドラゴンフライズは今日、トーマス・ケネディの帰化許可申請が受理されたことを発表した。今後は法務大臣の承認を持って、正式に日本国籍を取得することになる。2020-21シーズン中に外国籍選手から帰化選手へと登録区分が変わる見込み。
ケネディはデトロイト出身のスモールフォワード兼パワーフォワード。2011年に岩手ビッグブルズと契約を結んで来日し、そこから横浜、島根、千葉、新潟、群馬を渡り歩き、2018-19シーズンには群馬でB2得点王とシーズンMVPを受賞。昨夏に広島へと加わった。
あらゆる形でフィニッシュに持ち込むことのできる多彩な得点能力と、連戦でもパフォーマンスを落とさないタフネスぶりが魅力。今シーズンは出場した23試合すべてで2桁得点を挙げた。24.4得点、9.1リバウンド、4.9アシストを記録してチームのB1昇格に貢献している。
重量級センターのグレゴリー・エチェニケとケネディが連携するオフェンスは迫力十分。古野拓巳、朝山正悟と得点の取れるガード陣には今オフ、田渡凌と榎本新作が加わっている。ここにケネディが帰化選手となれば選手起用の幅は一気に広がる。広島の浦伸嘉社長は「もう1名のトップレベルの外国籍選手の登録が可能になりますので、今から獲得に向けた調査、準備を本格化していきたい」と、正式に日本国籍取得が実現した場合のさらなる補強を示唆した。
広島はBリーグになってなかなか昇格できず苦しんだが、ようやく挑むB1に備えて充実した戦力を整えた。新シーズン、西地区の勢力図を塗り替える存在として期待が高まる。
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