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3番手のポイントガードの代役としてチャンスを得る

プレーオフ進出に向けラストスパートに入ったジャズが、興味深い選手と10日間契約を結んだことが分かった。まだ球団から正式発表はされていないものの、『ESPN』記者のエイドリアン・ウォジナロウスキーは、ジャズがデイビッド・ストックトンと10日間契約を締結したと伝えた。

『ストックトン』という名字に聞き覚えのあるNBAファンは多いだろう。それもそのはずで、同選手の父親はジャズ一筋19年のキャリアを送ったジョン・ストックトン。NBA歴代1位の通算1万5806アシストという大記録を残し、1992年のバルセロナ五輪に出場した伝説の『ドリームチーム』の一員、そしてバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンドだ。

その息子であるデイビッド・ストックトンは、2014年のドラフトにゴンザガ大学からエントリーしたが、指名を受けられず、その後キングスの傘下Dリーグ(現Gリーグ)のレノ・ビッグホーンズで腕を磨き、2015年2月21日のクリッパーズ戦でNBAデビューを飾った。

NBAではまだわずか3試合にしか出場しておらず、今シーズンはビッグホーンズで29試合に出場し、平均16.3得点、3.2リバウンド、5.2アシスト、1.8スティールを記録。ジャズでは、リッキー・ルビオ、ダンテ・エクサムに次ぐ3番手のポイントガードを担うと見られている。

ストックトンにチャンスが巡ってきた理由は、3番手だったハウル・ネトが左手首の骨折で今後少なくとも2週間チームを離れることになったからだった。プレーオフ進出を決めるには1試合も落とせない状況が続くため、ストックトンに与えられる出場機会は極めて限定的なものになるだろう。しかし、往年のジャズファンは、レジェンドの血を引くストックトンが、父親と同じジャージーに身を包む姿をうれしく思うに違いない。ネトの復帰までに爪痕を残せるかどうか、そして2回目の10日間契約を勝ち取れるかどうかに注目したい。