「デュラントは我々の考え方にぴったりな人物だ」
先日、ネッツのケビン・デュラントがメジャーリーグサッカー(MLS)のフィラデルフィア・ユニオンとパートナーシップを締結した。デュラントはチームの株式の5%を約1625万ドル(約17億円)で購入、球団のオーナーグループでは唯一のアフリカ系アメリカ人となる。契約にはデュラントがビジネスパートナーのリッチ・クレイマンと設立した『Thirty Five Ventures』とのパートナーシップも含まれる。
デュラントは『ESPN』との取材でユニオンのオーナーとなった経緯を語った。「ユニオンはすべてを説明してくれた。コミュニティのために何をしたいか、チェスターに建設するキャンパスについて、ユースリーグへの影響力の増大、そして黒人の多いコミュニティに還元することについてね。理にかなっていると思ったよ」
昨年、デュラントは生まれ故郷にあるD.C.ユナイテッドと投資について協議をしていたが交渉は決裂した。そのことを聞きつけたジェイ・シュガーマンがクレイマンに連絡を入れユニオンとの交渉が始まった。シュガーマンはユニオンの施設を訪れた時のデュラントの振る舞いを見て彼がオーナーに相応しいと思ったという。
「デュラントが専門スタッフや選手とではなく、球団のオフィス内で働くスタッフとどのように交流するのかを見ていた。スタッフは皆、彼と写真を撮りたがっていたが彼はそれに穏やかに応じ、全員に時間を作ってくれた。我々が途中で彼を止めることになったくらいだ」
「その時のことがとても印象に残っている。我々は彼のようにコミュニティやユニオン・ファミリーに対して接したいと思っていたからだ。我々はお互いを励ましながらより良い方向へ向かうように努力している。デュラントは我々の考え方にぴったりな人物だ」
デュラントは『Thirty Five Ventures』を通じて地元のコミュニティに役立つ活動をしたいと話した。「今回のプロジェクトを成功に導くことができる才能ある人材が揃っている。ユニオンは必要なものがあれば、何でも持っていっていいということではないが、支援が必要なら喜んで提供するつもりだ。彼らに迷惑をかけない程度にね。パートナーシップがこれからどうなっていくか楽しみだ。必ず成功すると思う」