トヨタ自動車時代から13年、アルバルクの象徴
アルバルク東京は今日、正中岳城が2019-20シーズンをもって現役を引退することを発表した。
正中は青山学院大卒業後にA東京の前身、トヨタ自動車アルバルクに入団し、A東京一筋で13シーズンプレーした。2010-11シーズンからはキャプテンを務めコート内外においてチームを支え、Bリーグ2連覇に貢献した。Bリーグ開幕以降は徐々にプレータイムが減っていたが、今シーズンはケガ人が相次いだこともありローテーションに加わり、31試合に出場して平均プレータイム14.4分で、2.7得点、1.2リバウンド、1.8アシストを記録。勝負どころで3ポイントシュートを決めるなどしてチームに勢いを与え、東地区優勝に貢献した。
A東京の指揮官、ルカ・パヴィチェヴィッチはともに戦ってきた正中に対し、クラブを通じて次のコメントを発表した。「私がヘッドコーチとして過去3年間に、構築しようとしてきたアルバルク東京の文化やチームスタイルを彼はキャプテンとして理解し、行動で支えてくれました。彼の性格と人間性が素晴らしいのはもちろんの事、バスケットのクオリティーも高く、決して自分自身に妥協をせず熱心にバスケットと向き合っていました。常にチームを最優先し全てを尽くした結果、2連覇とアジアチャンピオンCUP優勝に大きく貢献してくれました。彼の引退は彼の存在とリーダーシップに頼っていたチームメートだけではなく、関わってこられた全ての方々に惜しまれ、心に残るはずです」
正中は「この度、2019-2020シーズンをもって引退することを決断いたしました」とクラブを通じてコメントを発表している。「特別な選手ではありませんでしたが、皆様の応援やサポート、このクラブ・チームへの思いにどの様な形であっても応えたいと、私なりにこの競技とこのチーム、自分に与えられた役割に対して一生懸命に向き合うことを原動力として、これまで全力でプレーすることに努めてきました」
「その結果、今日までアルバルク東京の一員として選手を全うし、差し出せるものはもう何もないと思えるくらいに選手としてやりきることができました。望むべきチャレンジと尊い機会、そして、素晴らしい出会いにあふれた誇らしい時間を与えていただき、本当にありがとうございました」
「これから、リーグ開幕の時期が来ればワクワクし、チャンピオンシップの時期が近づけばソワソワする、そんな良き余韻を自分の中に見つけながら、未来においてまたバスケの現場に関わることを一つの望みとして、次なるステージでのチャレンジに向かいたいと思います」
なお、クラブは正中が7月1日付でトヨタ自動車に復職することも発表している。
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