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「3兄弟を揃って獲得してくれるチームに行く」

ラバー・ボールの願いは、3人の息子が揃ってレイカーズのジャージーを着てコートでプレーすること。それを実現するためにはどんな苦労も厭わなかったし、今後もどんな手段でも使うつもりでいる。

長男ロンゾは順当にレイカーズの一員になり、名門の将来を背負う存在とまで言われている。しかし、問題は次男のリアンジェロ、そして三男のラメロだ。2人は現在、リトアニアのプロリーグで武者修行中で、父ラバーはリアンジェロを今オフにレイカーズに送り込もうとしている。

もしこの希望が叶わなければ、ルーキー契約満了後ロンゾにレイカーズと再契約させない、とまで言い始めたのだから、事は穏やかではない。リトアニアのメディアに対し、ラバーは次のようにコメントしている。

「もしレイカーズが今年ジェロ(リアンジェロの愛称)を獲得しなかったら、リトアニアに戻して、今後2年はメロ(ラメロの愛称)と一緒にプレーさせるつもりだ。ロンゾが3年目のシーズンを迎える頃には、全NBAチームにこう伝えたい。『ロンゾはレイカーズと再契約しない。しかし、3兄弟を揃って獲得してくれるチームに行く』とね」

ラバーの希望は、あくまでも3人の息子を同じチームでプレーさせること。悲願を叶えるためには、最悪の場合レイカーズ以外の球団でも構わないとまで言い出した。この脅迫めいたコメントはメディアに対するリップサービスかもしれないが、いずれにしてもレイカーズにとっては頭痛の種でしかない。ましてやレイカーズは今オフにレブロン・ジェームズ、ポール・ジョージら大物フリーエージェント選手の獲得を狙っており、新たな黄金期を作る編成の大事な時期にある。

ロンゾの去就が危うくなれば、フリーエージェント選手にとってレイカーズに移籍する魅力が下がってしまう。それ以前に、それが何であれトラブルを抱える球団は敬遠されるものだ。ラバー・ボールは『ビッグマウス』だが、良くも悪くも『有言実行の男』でもある。球団社長のマジック・ジョンソン、そしてロブ・ペリンカGMは何を思うのか。今オフもレイカーズ、そしてラバー・ボールから目が離せそうにない。