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キングスとのバイアウトに合意すれば古巣復帰の可能性も

東カンファレンスはセルティックスとキャバリアーズの一騎打ちかと見られたが、キャブズが脱落。その代わりに首位セルティックスを追う2位チームがラプターズだ。そのラプターズは、2月8日のトレードデッドラインまでに大きな動きを見せなかった。だが、だからといって今のメンバーで4月に開幕するプレーオフを戦うと決まったわけではない。

デッドラインに成立したトレードで移籍した選手の中には、移籍先でプレーを続けるのではなく、チームとの契約バイアウトを成立させてフリーエージェントになり、上位チームと契約を結ぶ選手も出てくる。そんな中、ラプターズがビンス・カーターの獲得を検討しているという噂が出始めた。

『Sportsnet』によれば、もしカーターがプレーオフ進出チームでのプレーを求めてキングスとの契約バイアウトを成立させられれば、その行き先は1998年から2004年まで在籍した古巣になるだろうと報じている。41歳のカーターは、今シーズン平均5.0得点、3ポイントシュート成功率も36.7%を記録するなど、限られた出場時間、役割の中でもチームに貢献できることを証明している。もし古巣復帰が実現すれば、ラプターズにとっても大きなプラスになる。

2004年にラプターズからネッツにトレードされた当時、カーターはラプターズのフロントと折り合いが悪かったと言われた。しかし、年月を重ね、先日カーターは「いつか自分のジャージーをラプターズに永久欠番化してもらいたい」と話すなど、今では緊張関係がないことをアピール。球団の通算得点ランキングで歴代3位の数字を残すレジェンドが、戦力として今のチームに加われば、選手たちの士気も上がる。

トレードデッドラインを過ぎても、バイアウト市場には思わぬ大物の名前が出てくることもある。そこにカーターも加わることになるのか、そしてラプターズ復帰が実現するかどうか、今後の推移を見守りたい。