『折茂軍団』によるサプライズ
新型コロナウイルスの影響によりオンラインでの開催となった『B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20』。リーダーズや各賞が発表される中、新設された功労賞には今シーズン限りで現役を引退するレバンガ北海道のレジェンド、折茂武彦が選出された。
折茂は「このような名誉な賞をいただき、すべての方に御礼を申し上げたいと思います。たくさんの方に応援していただいて、特に北海道に来てから、自分がプレーすることで何かを与えられるのではないかと思いました。選手としてはピークが過ぎましたが、ここまでやってこれたのもみなさんのおかげです」とコメントした。
アワードでは折茂に所縁の深い『折茂軍団』と称する桜井良太、竹内公輔、竹内譲次、五十嵐圭、川村卓也、山田大治、朝山正悟の7選手がオンラインで登場し、折茂の人間性を表すエピソードを披露した。
竹内公輔は若き日の折茂が「小銭は金じゃねえ」と言い放ったエピソードを暴露。すると折茂は「それは悪い折茂、僕も若かったので後悔しています」と事実を認め、反省した様子を見せた。
また川村が「常に誰かを引き連れて大名行列みたいだった」と語ったのを皮切りに、全員から「寂しがり屋」と指摘されると、折茂ははにかみながらそれを認めつつ、「全員かまってちゃんなのでお互い様」と、自分を慕う後輩たちを巻き込んだ。
そして「無理をしてでも良い服を着て、ファンにとってカッコ良くい続けろ」と語ったことや、皆が折茂と同じ香水を使っていたことなど、様々なエピソードが語られた。
最後に大学3年生の息子からのサプライズ手紙が読み上げられ、「何もできなかったですけど、立派に成長してくれた」と、父親としての顔も見せた折茂は最後にこのような言葉で締めた。
「27年間応援していただき、支えていただき本当にありがとうございました。僕にできることは少ないのかもしれませんが、バスケット人として貢献していきたいと思いますし、可能性のある子供たちにいろいろと伝えていきたいと思っています。今後ともバスケット界、Bリーグを皆さん応援してください。本当に長い間ありがとうございました」