佐藤賢次

「ファミリーの皆様とまた一緒に歩んでいきたい」

川崎ブレイブサンダースは今日、佐藤賢次ヘッドコーチの契約継続を発表した。

川崎は昨オフに、長らくチームの指揮を執った北卓也が勇退。北のアシスタントを務めていた佐藤がヘッドコーチに就いた。内部昇格であったために継続路線が予想されたが、北が退任する際に「Bリーグで3シーズン優勝できなかったことに対してのケジメ」と語ったように、チームは顔ぶれはさほど変わらなくてもバスケットのスタイルは一変。それまでの緻密で老獪なバスケットから、全員に40分間のハードワークを求める激しいバスケットへと切り替わった。

結果、40試合を戦って31勝9敗と高い勝率を残し、中地区では圧倒的な首位。天皇杯でも故障者が続出する中でファイナルまで勝ち進んだ。リーグ戦では、NBL最後のシーズン以来の、またBリーグになって初の優勝を狙える位置につけていた。

クラブから発表されたリリースにおいて佐藤は、この時期に奮闘する医療従事者や生活を支える関係者へ感謝を伝え、「我々もいつから練習が再開できるか見通しが立たない状況ではありますが、今やれること、今しかできないことを考え、少しずつ一歩ずつ前進し、手を取り合い、支え合い、力を合わせ、我々の伝統である一体感でこの困難を乗り越えたいと思います」とコメントしている。

「その先には、赤く染まった最高の雰囲気のとどろきアリーナ、選手たちが縦横無尽に躍動する試合、楽しくて熱くて感動できる空間をサンダースファミリーの皆様と共有できる日が必ず来ると信じています。新たなシーズンの開幕を皆様と一緒に迎えられることを心から願い、そして、我々の目標であるチャンピオンという忘れ物を取りに行くその過程を、ファミリーの皆様とまた一緒に歩んでいきたいと思っております」