写真=古後登志夫、鈴木栄一

引退を表明している大神とプレーする貴重な機会

桜花学園3年の山本麻衣がアーリーエントリーでトヨタ自動車アンテロープスに加入することが発表された。女子の名門、桜花学園で1年からポイントガードを任された山本は、163cmとガードの中でも小柄な山本だが、卓越したボールハンドリングとメリハリのあるゲームメークを武器に数々のタイトルを勝ち取ってきた。またアンダー世代の代表でも年下ながら先発ポイントガードとして活躍。昨年のU-18アジア選手権でも主力として働き、準優勝に貢献している。

もっとも、『自分たちの代』である今年度はインターハイで準優勝、ウインターカップも3位と無冠に終わった。高校バスケが悔しい形で終わってから20日あまりだが、Wリーグへと舞台を移しての新たな挑戦がスタートすることになった。

トヨタにはチームリーダーの大神雄子を筆頭に、水島沙紀、三好南穂、ヒル理奈、馬瓜姉妹、脇梨奈乃と桜花学園のOGが集うチーム。特に今年のルーキーである馬瓜ステファニーは昨年度に3冠を達成した時のキャプテンでもあり、馴染みやすい環境のはずだ。

また同じポイントガードの大神は今シーズン限りでの現役引退を発表しており、その『後継者』として短い期間ではあるが日々の練習をともにし、同じコートに立つ貴重な機会にも恵まれた。

山本が出場可能となるのは1月27日から。「得意であるスピードを武器に思いきりのあるプレーでチームに貢献できるように頑張ります!」と、リーグを通じてコメントを発表している。