レブロン・ジェームズ

来シーズンのレイカーズは未知数だと指摘

NBAの2019-20シーズンの中断が決まった3月11日時点で、リーグで最も好調だったチームはレイカーズだ。レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス2人のスーパースターを擁するレイカーズは49勝14敗で西カンファレンスの首位に立っており、最後の試合となるネッツ戦で敗れたものの、その前には優勝争いのライバルとなるバックス、クリッパーズに快勝しており、プレーオフ進出も決めていた。

その原動力となっていたのはレブロン・ジェームズだ。今年35歳のベテランは60試合に出場し、平均25.7得点を挙げるとともに、アシストではリーグトップの10.6をマーク。キャリア初のアシスト王の可能性も高かった。

衰えを感じさせないどころか進化を続けているレブロンだが、元NBA選手のジェイレン・ローズは、自身がアナリストを務める『ESPN』の番組で「レブロンは今年優勝できなければ二度と優勝できないだろう」と指摘している。

「レブロンは今年17年目の選手だ。レイカーズは彼を中心にチームを作っているが、年齢を考えればチームの中心はアンソニー・デイビスだ。ロスターの他の選手を見てみよう。ケンテイビアス・コルドウェル ポープ、エイブリー・ブラッドリー、ダニー・グリーン、ラジョン・ロンドはレイカーズと長期契約を結んでいない。彼らは今年チャンピオンになるためにレイカーズに呼ばれたんだ」

ローズが言いたいのは、来シーズンのレイカーズは未知数で、今シーズンほどの力がある保証はないということだ。

「来年はカイル・クーズマがどうなるか分からない。彼はシーズン序盤にケガをしてデイビスとレブロンに合わせることができなかった。ライバルチームも力をつけてきている。新しいアリーナを建設するクリッパーズ、東カンファレンスにはMVP候補のヤニス・アデトクンボを擁するバックスがいる。だからレブロンにとっては今年が最大のチャンスなんだ。今年優勝できなければ二度とないと思う」

レブロン本人はもちろんローズの意見には同意しないだろうが、このままシーズンが終わることについて「シーズンを終わらせることができなければ、やりきった感覚が得られないだろうね」とコメントしている。

リーグはなんとかしてシーズンを再開したいと模索しているが、その道筋はまだ見えてこない。