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3年ぶりの7連勝、ついに巻き返しスタート

ブルズの快進撃が止まらない。開幕から23試合を終えて3勝しか挙げられていなかったのだが、ニコラ・ミロティッチの復帰と同時に流れが変わり、2014年12月以来となる7連勝で10勝20敗にまで挽回した。

それでも順位はまだ東カンファレンス14位。だが、プレーオフ出場圏内の8位まで6ゲーム差に迫っている。この快進撃の立役者は、ミロティッチを置いてほかにはいない。そのミロティッチは、開幕前に喧嘩騒動を起こしたボビー・ポーティスとコート内で好連係を披露。ポーティスも、この連勝中に5試合でベンチから2桁得点を記録するなど、チームの潤滑油として貢献している。

ミロティッチは、12月15日に敵地で行なわれたバックス戦後、『Chicago Tribune』にポーティスとの関係性について聞かれ、コミュニケーションを取っているのはコート内だけに限ると話したという。ミルウォーキーからシカゴまでのバス移動中にポーティスとビールで乾杯するかどうかを聞かれたミロティッチは、「いやいや、そういう行動は必要ではないよ。自分たちは、次の試合の準備に集中するだけ」とコメント。コート内ではハイタッチを交わし、チームのためにプレーしている2人だが、コート外では一定の距離を保つようにしているようだ。

あれだけの騒動に発展した以上、両者の間で再び喧嘩騒動が起こるとは考えにくい。ただ、今はチームのため、2人のため、プロバスケットボール選手としての関係性が最も居心地が良いのだろう。

2人がプライべートの場で他愛のない会話を交わし、笑顔を見せ合うまでには、今しばらく時間も必要かもしれない。しかし、チームが機能している以上、今の状態がちょうど良い関係ということだ。