「よりベストな自分でオリンピックを迎えられるかも」
3月24日、東京オリンピックの『1年程度の延期』が発表され、日本代表選手たちが続々とコメントを寄せている。日本代表の司令塔である富樫勇樹も、所属する千葉ジェッツを通して「まず、中止じゃなく安心しています」と心境を語る。「今の世界の状況を考えると安全に楽しくスポーツをプレーする、観戦するのは難しく、オリンピック延期は覚悟していました」
昨年の富樫は代表活動中のケガでワールドカップを欠場しているだけに、世界でプレーする機会を逸することはなんとしても避けたかったに違いない。もちろん、延期による影響はいろいろなところで生じるはず。それでも富樫は準備期間が増えたとプラスに受け止め、自らが成長するチャンスと見ている。
「ただ、延期になったことは僕にとってはプラスになる可能性もあります。2020年夏を目標にここ数年今まで以上に高い意識で練習に取り組んできましたが、期間がプラスされることでよりベストな自分でオリンピックを迎えられるかもしれないからです」
こうした未曾有の事態を乗り切った後の開催になるからこそ、最高のオリンピックになると富樫は信じている。
「このような世界を震撼させる出来事をみんなで乗り越え、その後に開催されるオリンピックは今まで以上に興奮や感動を与えられるオリンピックになると信じています」