レブロン・ジェームズ

「ベストプレーヤーであることを証明し続けている」

レイカーズは3月6日にリーグトップの成績を誇るバックスと、8日には同じロサンゼルスのライバル、クリッパーズと対戦して連勝を飾った。この2試合でチームの大黒柱レブロン・ジェームズは、レギュラーシーズンMVPを争うヤニス・アデトクンボとカワイ・レナードを上回るパフォーマンスを見せ、誰がMVPに相応しいかの議論に大きなインパクトを示した。

今シーズンからレブロンのチームメートになったアンソニー・デイビスは、クリッパーズ戦を終えたロッカールームでレブロンに懐疑的な人々に対して率直な意見を語った。

「直近の2試合を見れば十分だよね。ディフェンスでは相手と激しいマッチアップをこなし、オフェンスでは司令塔としてチームを引っ張り、的確なプレーを選択している。17年目のベテランとは思えないよ。レイカーズは西カンファレンスでトップにいるし、レブロンは自分がベストプレーヤーであることを証明し続けている。これまで理解できなかった人も、この2試合で分かったんじゃないかな」

MVPにレブロンを推すデイビスだが、彼自身も今シーズン素晴らしいプレーを続けている。デイビスはここまで平均26.7得点、9.4リバウンド、2.4ブロックを記録していて、バックス戦とクリッパーズ戦の両方で30得点を挙げた。強いレイカーズの復活を支えているのはデイビスといっても過言ではない。レブロンがMVPならデイビスは影のMVPといったところだ。

35歳にして20代のようなパフォーマンスを続けるレブロンは、レベルの高いプレーを続けられる理由を次のように語った。
「試合中何が起きても耐えられるように心と身体の準備を怠らない。レベルの高いパフォーマンスをするためにメンタルとフィジカルの両面でどんな準備が必要か分かっているつもりだ。僕にはチームを成功に導く責任がある。チームメートも僕をリーダーとして認めてくれている。彼らにチャンスを与えること、フリーな状態でシュートを打たせるだけでなく、インスピレーションを与えることも僕の仕事だ。キャリアの終盤でも成長し続けられると示すことがね」