比江島からのパスはなく「後で言っておかないと(笑)」
2月24日に行われたチャイニーズタイペイ戦、金丸晃輔は17得点を記録した。ボールに絡む回数を重ねるごとに固さが取れ、動きにキレが出てきた印象だ。3ポイントシュート3本成功を含むフィールドゴール9本中6本成功と『らしさ』を発揮。ベンチスタートではあったがプレータイムは21分にまで伸びた。
「今日できたのはやっぱり3ポイントシュートを打つこと。何点取ったかも大事ですけど、打つまでの流れが良い感じでできました。実は合宿中からシュートタッチは良かったので、やれるという自信は結構ありました」と、金丸は久しぶりの国際試合で得た手応えを語る。
「それでも課題はディフェンスのヘルプだったり、チームディフェンスの決まりごとを100%できたわけではないところ。そこはもうちょっと強度を高くやれたら、というのが反省点です」
日本代表デビュー戦だったライアン・ロシターと同じく、チームバスケットに上手く合わせていたように見えたが、「そちらは合格点まではいっていません」と満足していない。「チームディフェンスは練習を重ねて重ねてやっていく必要があるので仕方ない部分はありますが、まだ足りていないと感じています」
シーホース三河からの代表選出は金丸ただ一人。フリオ・ラマス体制になって一番最初の合宿に参加しただけで、ほぼゼロから日本代表のスタイルに取り組み、限られた時間で合わせるのは大変だったはずだが、合格点とはいかないまでも及第点には達していたように思える。ちなみに金丸にとっては比江島慎が三河で長くチームメートだった間柄。同時にコートに立つ時間帯もあり、久々のコンビ復活は特に三河のファンにとっては感慨深いものになっただろう。
「懐かしいという感覚はやっぱりありましたね。彼がどういうプレーをするかは今でも分かっているし、どういう時に彼からパスが出てくるかも分かっているので、それに合わせて今日は動いていたつもりです。でも、今日は彼からのパスがなかったですよね。後でちょっと言っておかないと(笑)」
こういった『らしい』コメントが出るのも、プレーを楽しむことができた証拠。新しいチーム、新しいバスケットにアジャストするのは簡単ではないが、金丸は上々のスタートを切ったと言えるだろう。
Check out ?? Kanamaru's 17 pts. vs. Chinese Taipei?#FIBAAsiaCup Qualifiers!!@JAPANBASKETBALL #AkatsukiFive pic.twitter.com/KplCyUpGSp
— ?FIBA Asia Cup (@FIBAAsiaCup) February 25, 2020