取材=小永吉陽子 写真=鈴木栄一

「君たちにはまた数年後に会える」

昨日、日本代表はオーストラリアに58-82で敗れ、これでワールドカップ1次予選は連敗スタートとなった。結果的に24点差の大敗となったが、終盤まで1桁点差に迫る場面があり、良いところなく敗れたわけではない。実際、オーストラリアのベンチは追い上げられた時間帯、日本以上に大声を出し、コート上の選手も必死の形相でボールに食らい付いて勝利への執念を見せた。

この試合のスタンドには、Bリーグファンにはお馴染みの顔があった。いや、『頭』と言うべきだろうか。昨シーズンに三遠ネオフェニックスで活躍し、『NBAの雰囲気』を我々に感じさせてくれたジョシュ・チルドレスである。彼は三遠を退団した後、オーストラリアリーグのアデレード36ERSと契約。そのホームアリーナが、今回のワールドカップ予選が行われたチタニウム・セキュリテイ・アリーナとあって、試合を観戦に訪れていたのだ。

試合後、チルドレスは「良いゲームだった。日本は中からも外からもシュートを決めていて、プレーはとても良かったという印象だ」と語る。センターの太田敦也は三遠でのチームメート。Bリーグでに戦った選手たちに「彼らを見れてハッピーだった。みんな疲れていたけど、よく頑張っていたよ」とその健闘を称えた。

今はオーストラリアでのプレーをすごく楽しんでいると言うチルドレスだが、日本のファンへメッセージを送ってくれた。「Bリーグファンの皆さん、こんにちは。君たちが懐かしいけど、また数年後に会えるでしょう。チームやリーグのサポートを続けてください」