エース比江島「苦しい場面で点を取りたい」

 

ワールドカップ予選の初戦、フィリピン戦を明日に控え、バスケットボール男子日本代表は登録選手12名を発表した。最後まで候補に残っていた14名から辻直人と熊谷尚也が外れる結果に。ヘッドコーチのフリオ・ラマスは「スタッフで決めたこと。コーチ陣もチームの指揮官としてやってもらっている。今回の選手たちに関してはベストなチームを作るための12人を選んだ」と説明した。

アルバルク東京の試合でケガをしてこの試合に間に合うかどうかが懸念された田中大貴もメンバー入り。田中に限らず、どの選手もリーグ戦と並行して強化合宿を繰り返す厳しいスケジュールでコンディションの維持は簡単ではないはずだが、もはや『戦闘モード』に入ったラマスコーチは「こうやって代表のユニフォームを着る選手に言い訳は必要ない。選ばれた以上は全力を出してもらう」ときっぱり。「良いコンディション、良い準備ができたと思う。初戦は難しい試合だが、ベストなプレーをして勝ちたい」と言い切った。

日本代表のエースとしての期待がかかる比江島慎は、日本が14年間勝っていないフィリピンに対して「そこまで力の差はないと思っています。チャンスはあると思いますので、そこはしっかりチャレンジします」と力強く語る。「フィリピンと対戦した経験のある選手は少ないが、初めてやる選手も自信はあると思うし、気負いもないので、そのあたりは心配ないと思う」

「相手のやりたいバスケをやらせないことが第一の目標。オフェンスよりもディフェンスでしっかり入ってリズムをつかみ、速い展開に持っていけば戦える」とチームとしての目標を掲げ、個人としては「ペイントエリア内にアタックして点を取ること。苦しい場面で点を取りたい」とエースの働きを誓った。

 


W杯アジア1次予選
男子日本代表メンバー
2017年11月23日発表 代表選手12名
番 号 名 前 Pos. 身長/体重 生年月日 所属チーム
2 富樫勇樹 TOGASHI Yuki PG 167cm/65kg 1993/7/30 千葉ジェッツ
6 比江島慎 HIEJIMA Makoto PG 190cm/88kg 1990/8/11 シーホース三河
7 篠山竜青 SHINOYAMA Ryusei PG 178cm/78kg 1988/7/20 川崎ブレイブサンダース
8 太田敦也 OTA Atsuya C 206cm/112kg 1984/6/4 三遠ネオフェニックス
10 竹内公輔 TAKEUCHI Kosuke C 206cm/100kg 1985/1/29 栃木ブレックス
11 宇都直輝 Uto Naoki PG 189cm/77kg 1991/6/11 富山グラウジーズ
15 竹内譲次 TAKEUCHI Joji PF 207cm/98kg 1985/1/29 アルバルク東京
18 馬場雄大 BABA Yudai SF 198cm/90kg 1995/11/7 アルバルク東京
24 田中大貴 TANAKA Daiki SG 192cm/93kg 1991/9/3 アルバルク東京
35 アイラ・ブラウン BROWN Ira PF 193cm/105kg 1982/8/3 琉球ゴールデンキングス
51 古川孝敏 FURUKAWA Takatoshi SG 190cm/92kg 1987/10/20 琉球ゴールデンキングス
88 張本天傑 HARIMOTO Tenketsu SF 197cm/102kg 1992/1/8 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
フリオ・ラマスJulio LAMAS ヘッドコーチ