ディアンジェロ・ラッセル

タウンズとの親友タッグが実現

2月5日はディアンジェロ・ラッセルにとっては実に慌ただしい一日となった。敵地でのネッツ戦、彼にとってブルックリンは2シーズンを過ごし、選手としてステップアップした愛着のある場所。ネッツのファンもコートに入場するラッセルを大歓声で迎えた。

グレン・ロビンソン三世とアレック・バークスがトレードに備えてプレーしなかったこの試合、ウォリアーズはこのところ好調だった3ポイントシュートが一転して決まらなくなり、39本中成功わずか5本と低調。ディアンジェロも17得点を挙げたが3ポイントシュートは8本打ってすべて外し、チームは88-129の大敗を喫した。

そして、この試合を最後にラッセルはウォリアーズを離れることになった。オマーリ・スペルマン、ジェイコブ・エバンスとともにティンバーウルブズにトレードされることが決まったのだ。ウォリアーズはアンドリュー・ウィギンズと2つの指名権を得る。

ラッセルはウォリアーズで33試合に出場。シーズン途中までの成績ではあるが32分のプレータイム、23.6得点は、レイカーズ時代、ネッツ時代にもなかったキャリアハイの数字。それでもステフィン・カリーが開幕早々に戦線離脱したチームで、彼が出場した試合は8勝25敗と勝利がついてこなかった。また、加入当初からその立場も微妙なものだった。ファンもフロントもガードとしてステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの『スプラッシュブラザーズ』に絶対的な信頼を寄せている。満身創痍のチームを彼が引っ張っても、あくまで2人が復帰するまでの繋ぎとしか見なされなかった。ネッツでは絶対的なエースだっただけに、ネッツより勝てないチームに来てこの待遇は、本人としては穏やかではなかったはずだ。

今回のトレードは望まれて加入するという意味で、ラッセルにとってプラスになりそうだ。ウルブズはポイントガードを必要としており、今年のドラフトで即戦力のポイントガードがいないこともあり、ラッセルの獲得をかねてから願っていた。

ウルブズはここまで15勝35敗。プレーオフ進出が厳しい状況ではあるが、チームリーダーのカール・アンソニー・タウンズはラッセルの親友であり、2人とも以前から一緒にプレーすることを熱望していた。ラッセルとタウンズのホットラインを軸に、ここから巻き返しを図ることになる。