ピストンズが再建に舵を切れば放出は十分あり得る
2月6日のトレード期限が迫る中、ピストンズのデリック・ローズに複数の球団が興味を示している。ローズ獲得を狙っていると見られるのはレイカーズ、シクサーズ、クリッパーズ。いずれもタイトルを狙っているチームだ。特にレイカーズは得点能力に長けたポイントガードを熱心に探しているという。
今シーズンからピストンズでプレーするローズは度重なるケガからカムバックし、質の高いプレーを続けている。現在まで37試合に出場し平均18.3得点、5.9アシスト、フィールドゴール成功率50.3%を記録、ピストンズのオフェンスの核となっている。過去に何度も膝に大ケガを負っているため、出場時間を制限されてきたが、最近になってスターターに定着。プレータイムも伸びて、1試合20得点を確実に取る選手となっている。
ローズ本人は自分を復活に導いたピストンズの環境を気に入っている。しかし、現在のピストンズの状況を考えると、チームは積極的にトレードを行うのではないかと予想される。ブレイク・グリフィン、レジー・ジャクソン、ルーク・ケナードらがケガのため試合に出られず、チームの柱であるアンドレ・ドラモンドにもトレードの噂が絶えない。
獲得に興味を示しているとされるレイカーズは、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスへの負担を減らしたいと考えている。レブロンは35歳ベテランであり、デイビスもケガが多い。オフェンスはほぼ2人が担っていているため、どちらかが欠けると攻撃力が大幅に低下してしまう。ローズのように得点も取れて、攻撃の組み立てもできるポイントガードがいれば両エースへの負担は軽減される。特にプレーオフを見据えた場合、クラッチタイムに仕事ができる選手は多ければ多いほど優勝に近づく。
前半戦の成績を見る限り、レイカーズは優勝を十分に狙えるチームだ。ローズ獲得のために若手選手とドラフト指名権を手放し今年に勝負を賭ける可能性はある。ローズはピストンズを気に入っているとしても、チャンピオンを争うチームでのプレーが魅力的でないはずはない。ピストンズにしても、ここで再建に舵を切るのであれば、若手選手やドラフト指名権を得るべきだろう。トレード期限の2月6日まで、ローズの去就に注目が集まりそうだ。
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— Detroit Pistons (@DetroitPistons) January 20, 2020