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開幕から成功させたフィールドゴールすべてがダンク

ドラフト全体14位でヒートに指名されたバム・アデバヨは、レギュラーシーズン開幕からローテーションに入り、これまでに出場した5試合でフィールドゴール22本中10本を成功させている。興味深いのがその内訳で、フィールドゴールすべてをダンクで決めているのだ。

ケンタッキー大学出身のアデバヨは、大学での昨シーズンに合計101本のダンクを叩き込んだ。アデバヨは、現在ペリカンズのエースとして活躍するアンソニー・デイビスが同大学時代に残した年間ダンク記録を更新している。

なぜこれほどまでにダンクが多いのか。『Miami Herald』が本人に質問すると「ダンクを決めるのに正しいポジションにいるから。でもこれからはジャンパーやレイアップも決められると思うよ」と答えている。

ただし、その意気込みに水を差すようなデータを『Miami Herald』が紹介している。アデバヨは今シーズン開幕からレイアップ7本中0本、ティップショット3本中0本、ジャンプシュート3本中0本、フックショット1本中0本と、ダンク以外はことごとく失敗しているのだ。

それでも、やはりダンクが魅力なのは間違いない。注目したいのはジャンプシュートの上達よりも、長所を生かして今シーズン終了までにどれだけダンク数を伸ばせるか。ヒートは、1998-99シーズンからダンク数を記録しており、これまでの球団記録はシャキール・オニールが2004-05シーズンに記録した年間255本。これが唯一の年間200本以上のダンク記録となる。ちなみに昨シーズンのチーム最多ダンクは、ハッサン・ホワイトサイドが記録した163本だった。

もしアデバヨが今後も5試合で10本ペースを維持できれば、年間160本以上になる計算になる。これだけ得点パターンが限定されている選手も珍しいが、インサイドで驚異的な力強さを発揮できる選手はやはり魅力的だ。年間200本という大台を超えられるかどうか、今後のアデバヨの得点シーンに注目したい。