再検査の結果次第では手術に踏み切る可能性も
右肩の負傷により昨年11月から欠場を続けているネッツのカイリー・アービングが、1月4日に現在の状態を説明した。
アービングは、肩を上げる際にある角度で痛みなどを感じる『インピンジメント症候群』に苦しんでいる。手術をすれば長期離脱となるため、昨年末から痛みや炎症を取り除く治療を続けているが、今もまだシュートを打つ際に痛みが消えない状態で、これから手術に踏み切ることもあり得る。あと1カ月か2カ月は様子を見つつ、再検査の結果を待つのが今の方針だ。
「かなり時間がかかっているけど、状態は以前より良くなっている。治療をしながらやれることをやっていくつもりだ。手術が必要となれば、そうする」とカイリーは語る。
ネッツは、主力のアービングを欠きながらも、Gリーグから成り上がったスペンサー・ディンウィディーを中心に奮闘し、東カンファレンスの7位につけている。このままプレーオフに出場できるのであれば、昨年のオフに4年1億3650万ドル(約147億円)の契約を結んだアービングを無理に復帰させる必要はない。むしろ、ケビン・デュラントが復帰する2020-21シーズンに照準を合わせ、手術による完治を目指すという選択肢も視野に入ってくる。アービング本人も、「手術が頭にある」と認めた。
期待を裏切る現状について、アービングは「僕としては辛い。高いレベルに到達するために努力してきたのに、利き腕の肩がダメになってしまったのは残念でならない」と率直な気持ちを打ち明けている。
「最初は何となく肩に痛みがあり、アイシングしながらプレーすればいいぐらいに受け止めていた。でも、違和感が消えなくて、チームのメディカルスタッフにも専門家にも説明し、必要なエクササイズもこなしているのに、コートに戻れない」
すでに23試合を欠場しているアービングに関して、遅かれ早かれ、ネッツは決断を迫られる。